CCCマーケティング総研は、2022年8月の「産業動向レポート」および「産業天気予報」を発表した。
同総研は、CCCマーケティングの有するデータやアセットを基に、生活者の意識調査などを行う機関だ。今回のレポートは、CCCマーケティングが提供する家計簿アプリ「レシーカ」のレシートデータと、同総研の研究員による企業への調査結果を組み合わせて作成。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、外食、百貨店、ショッピングセンターの小売7業界における生活者動向と見通しを独自にまとめた。
スーパーマーケット業界の動向を見ると、当初は内食需要が好調に推移していたものの、徐々に「内食疲れ」の動きが出始めた。
スーパーマーケット業界の動向において著しく変化しているのが「調味料」「香辛料」だ。調味料、香辛料の売上は好調に推移。中でも堅調に利用拡大してきているのが「出汁」。出汁は価格の幅が拡大傾向にあり、高級出汁の利用は全国的な広がりを見せている。
出汁と同様に好調なのが「シーズニングスパイス」。国内メーカーのシーズニングスパイスの中には売上が前年比300%以上伸びた商品も。シーズニングスパイスに代表される香辛料は、生鮮三品の売上とも相乗効果が見られ、シーズニングスパイスを訴求する形で売り場の転換を進めたスーパーマーケットでは、全国的に内食疲れの動きが広がる中でも、比較的安定した集客を実現している。
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