CCCMKホールディングスのシンクタンク、CCCマーケティング総合研究所は、拓殖大学が行う、中部横断自動車道開通にともなう「道の駅富士川」(山梨県富士川町)の利用動向調査において、Tポイントのデータを活用した支援を実施。調査結果が10月8日に富士川町と同大学の共催で開催されたシンポジウム「富士川ルネッサンス2022よみがえる新しい富士川舟運」にて発表された。
CCCマーケティング総研は様々な産学連携に取り組んでおり、同シンポジウムもその一環。「道の駅富士川」と連携し、中部横断自動車道開通により客層や利用状況がどのように変化したのか、拓殖大学の学生が立案した仮説をTポイントのデータを用いて検証できるよう支援した。なお、同道の駅は中部横断自動車道に設置されており、2016年の開業からTポイントに加盟。年間2万人以上が買い物でTポイントを利用している。
なお、調査結果は以下の通り。
- 中部横断自動車道開通により近隣の都県からの利用者が増加。特に静岡県は120%の伸長率が見られた。
- 都県別の売上・人数は山梨県・静岡県が大多数を占める。いずれも中部横断自動車道開通前より増加。首都圏の1都3県も若干増加が見られた。
- 客単価は全体的に増加。首都圏の1都3県の客単価が高く、静岡県も首都圏と同様の客単価の高さであることがわかった。
- 年代別では若年層を含むほぼすべての年代で客数が増加。中でも同道の駅をよく利用するのは40代~60代の女性と判明。
【調査概要】
中部横断自動車道が全線開通した2021年8月29日を基点として、開通前の3ヵ月間(2020年8月30日~2020年11月29日)と開通後の3ヵ月間(2021年8月29日~2021年11月28日)について「道の駅富士川」のTポイントのデータ(統計データ)を用いて分析を行い、「道の駅富士川」の利用者(居住エリア・購入金額等)の変化を分析。
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