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MarkeZine Day 2025 Retail

BtoBマーケティングの開拓者たち

テレビCMの効果を最大化するためにインサイドセールスチームがすべきこと

テレビCMが実際の商談につながっていることを可視化する

 テレビCMを行うことは「目的」ではなく、事業を伸ばしていくための「手段」に過ぎません。初回の出稿後にテレビCMを打ち続けるかどうか、そのときの予算はどこまで出すのか。意思決定を行うには、当然ですが定量的な検証が必要です。

 弊社には施策実行時、顧客と最初にコミュニケーションを取るインサイドセールスチームがマーケティング部の中に存在していました。そのため、インサイドセールスチームからお客様にテレビCMに関して直接ヒアリングできたため、そこを効果の可視化に利用する方法を考えました。

 受注までのプロセスにおいて、テレビCMの存在が意思決定に影響を及ぼした割合を測れるのが理想的ですが、感情の部分を数値化することは難しいです。そこで、実際の指名検索経由のコンバージョンに目をつけました。

 そもそもTOKIUMのサービスは、競合他社と比較して指名検索経由のコンバージョンが極端に少ない(サービス認知が低い)ことが課題でした。テレビCMの開始以降、以前と比べて(もしくは放映されていないエリアと比べて)コンバージョンの値が顕著に伸びていれば、テレビCMの効果と言えるのではないかと考えました。

 とはいえ、発生したコンバージョンのすべてを人力で検索し、住所を登録するといった作業は非効率であり現実的ではありません。そこで名寄せのデータベースツールを導入し、まずはコンバージョン時に自動で企業情報を補完していくワークフローを構築しました。

 これにより、下記の数値を精緻に出すことが可能になりました。

  • エリアごとの検索数ベースライン
  • エリアごとの検索数リフト
  • エリアごと商談獲得数ベースライン
  • エリアごと商談獲得リフト
  • 出稿予算費用対効果

 さらに、出てきた数値の信頼性を高めるために、インサイドセールスチームでヒアリングを実施することにしました。

 ただ、実施にあたっては、懸念がありました。インサイドセールスチームにとって、テレビCMを見たかどうかのヒアリングは、商談獲得のプロセスには直接的に必要がないため、ノイズとなる業務を増やすことになります。

 しかし、「実際にお客様に届いているかを生の声で知りたい」という理由とともにチームメンバーに相談したところ、快く協力を得ることができました。

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大幅にリードが増えた場合に備えて体制を強化する

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この記事の著者

大野 裕太郎(オオノ ユウタロウ)

 1997年北海道にて誕生。小学生からは広島に移り、大学生期間は関西で過ごす。立命館大学卒業後、2019年に新卒で人材派遣会社に入社するも4ヵ月で転職を決意し、2019年12月TOKIUMに入社。インサイドセールスチーム配属後、イベントマーケティングやフィールドセールスの兼任を経てマーケティング部副部長として活動。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/11/09 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40367

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