リールに合った動画制作、必要なアプローチとは?
MZ:リールの動画投稿をどのように進めていったのか教えてください。
平野:FinTが支援する前から、いくつかリールの動画が投稿されていたので、まずは過去の投稿を分析して、どこを改善するべきか分析するところから始めました。
具体的にはリーチや再生数、いいね、コメント、保存、シェアなどの指標はもちろん、コンテンツの企画内容や出演人数、尺、紹介しているコーディネートの数、字幕・音楽・ナレーションの有無などコンテンツの構成を分析しました。
その結果、動画の内容や世界観は良いものの、動画のテンポなどに改善の余地があることがわかってきたんです。そのため、1カットあたりの秒数を短くして、動画全体の尺をリールで見られやすい尺に調整しました。
 MZ:見られやすい尺とは、具体的に何秒なのでしょうか。
平野:動画の内容や扱う商品によって異なりますが、ビーミングの場合は元々30秒から1分だったのを20秒以下に変更しました。また、動画が流れ始めて1~2秒後にカットが切り替わるようにし、動画のスキップ防止を狙いました。
MZ:ここまでは編集部分の改善が目立ちますが、コンテンツの企画に関してはいかがでしょうか。
平野:元々スタイリングに関する動画が中心になっていて、リール内でも人気の出そうな内容でした。そのため、スタイリングを軸に置きつつ、他のファッション関連のアカウントで再生数が伸びているリールの投稿や他のプラットフォームで流行しているショート動画を見て、再生数が伸びそうな企画を高橋様と一緒に決めていきました。
MZ:直近で再生数が良かった動画は、どのような企画でしたか。
平野:たとえば、ビーミングのシャツのおしゃれアレンジに関する動画の再生数が高かったです。その他にもストールの巻き方アレンジなど、何かのアイテムに特化した動画も再生数が伸びています。その他にも、ファッショントレンドなどを高橋さんに聞きながら企画を作っています。
 平均再生数・いいね数が大きく増加
MZ:リールの投稿を始めて得られた成果を教えてください。
高橋:平野さんの協力もあり、再生数といいね数が着実に伸びてきたのが大きな成果です。支援いただく前は1万再生を超えることが少なかったのですが、現在は1万再生が当たり前になり、先ほど紹介したシャツやストールの動画は2万から3万再生以上まで伸びています。
最初に提案いただいたときはリールの再生数がフォロワー数を超えることを目標に掲げたのですが、そこにはまだ届いていないので、今後の目標になっています。

