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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

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ビームスのリール活用から学ぶ、再生数増加に必要なPDCAサイクルの回し方


リールに合った動画制作、必要なアプローチとは?

MZ:リールの動画投稿をどのように進めていったのか教えてください。

平野:FinTが支援する前から、いくつかリールの動画が投稿されていたので、まずは過去の投稿を分析して、どこを改善するべきか分析するところから始めました。

 具体的にはリーチや再生数、いいね、コメント、保存、シェアなどの指標はもちろん、コンテンツの企画内容や出演人数、尺、紹介しているコーディネートの数、字幕・音楽・ナレーションの有無などコンテンツの構成を分析しました。

 その結果、動画の内容や世界観は良いものの、動画のテンポなどに改善の余地があることがわかってきたんです。そのため、1カットあたりの秒数を短くして、動画全体の尺をリールで見られやすい尺に調整しました。

株式会社FinT SNSマーケティング事業部 ディレクター 平野 寛太氏
株式会社FinT SNSマーケティング事業部 ディレクター 平野 寛太氏

MZ:見られやすい尺とは、具体的に何秒なのでしょうか。

平野:動画の内容や扱う商品によって異なりますが、ビーミングの場合は元々30秒から1分だったのを20秒以下に変更しました。また、動画が流れ始めて1~2秒後にカットが切り替わるようにし、動画のスキップ防止を狙いました。

MZ:ここまでは編集部分の改善が目立ちますが、コンテンツの企画に関してはいかがでしょうか。

平野:元々スタイリングに関する動画が中心になっていて、リール内でも人気の出そうな内容でした。そのため、スタイリングを軸に置きつつ、他のファッション関連のアカウントで再生数が伸びているリールの投稿や他のプラットフォームで流行しているショート動画を見て、再生数が伸びそうな企画を高橋様と一緒に決めていきました。

MZ:直近で再生数が良かった動画は、どのような企画でしたか。

平野:たとえば、ビーミングのシャツのおしゃれアレンジに関する動画の再生数が高かったです。その他にもストールの巻き方アレンジなど、何かのアイテムに特化した動画も再生数が伸びています。その他にも、ファッショントレンドなどを高橋さんに聞きながら企画を作っています。

リールの動画投稿例
リールの動画投稿例

平均再生数・いいね数が大きく増加

MZ:リールの投稿を始めて得られた成果を教えてください。

高橋:平野さんの協力もあり、再生数といいね数が着実に伸びてきたのが大きな成果です。支援いただく前は1万再生を超えることが少なかったのですが、現在は1万再生が当たり前になり、先ほど紹介したシャツやストールの動画は2万から3万再生以上まで伸びています。

 最初に提案いただいたときはリールの再生数がフォロワー数を超えることを目標に掲げたのですが、そこにはまだ届いていないので、今後の目標になっています。

次のページ
リール成功に欠かせない定量・定性の掛け合わせ

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/11/29 12:02 https://markezine.jp/article/detail/40665

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