SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

イベントレポート(AD)

バンダイナムコとColorful Paletteに聞く!アプリゲームマーケティングの新定石

離反していくユーザーにばかり目を向けていないか

佐藤(MOTTO):アプリゲームジャンルではヒット作が多数生まれている一方、うまく軌道に乗らなかったタイトルは早ければリリースから1ヵ月でサービスが終了してしまいます。要は、PDCAを回す暇もなく失敗が決まってしまうわけです。宮本さんの新定石の背景には「出してみないとわからない」では済まないゲームジャンルの特性があるのかもしれません。

宮本(バンダイナムコ):データをリアルタイムに追える点もアプリゲームジャンルの特性であり、強みでもあると思います。当社ではアプリゲーム事業のほかに家庭用ゲームなどの別事業も展開しているのですが、アプリゲーム事業で取り組んでいるKPI予測に別事業でもトライしようとしているところです。

佐藤(MOTTO):近藤さんの二つ目の新定石も教えていただけますか。

近藤(Colorful Palette):「ロイヤルユーザーファースト」です。一般ユーザーよりコアファンの売上が占める割合の方が圧倒的に大きいことは、今さら僕が言うまでもありません。ロイヤルユーザーの方々に、よりロイヤルになってもらう方法を考える作業に、費用や思考コスト、人的リソースを割く必要があります。

 言うのは簡単ですが、実行するのはやはり難しいです。ロイヤルユーザー以外は「離反しやすいユーザー」と言えます。人はどうしても恐怖心が勝って、自分が手塩にかけて育てたプロダクトやブランドから離れていく人たちにばかり意識が向いてしまうんです。

 目の前に離れていく人がいても「僕たちが大事にしなきゃいけないのはロイヤルユーザーだ」と強い意志を持ち、その意思をチームに伝播していくことは大変です。

ユーザーの「面白い」が最強の広告

宮本(バンダイナムコ):ロイヤルユーザーをどう特定しているのかが気に知りたいです。たとえば、ファンミーティングにいらっしゃるお客様や、大会を実施してその上位にいらっしゃるお客様のことなどでしょうか。

近藤(Colorful Palette):カテゴライズは必要なので、最終的にはKPIに落とし込むのですが、究極のロイヤルユーザーは自社のサービスやプロダクトが本当に好きで、長期的にお金を払ってくれる人ですよね。お金を払っていただけないと、僕たちもサービスを継続できません。

 ただ、ロイヤルユーザーの中にも様々な性質を持つ方がいます。たとえお金を払ってゲームを長時間プレイしてくれていても、コミュニティに悪影響を及ぼすユーザーを僕はロイヤルユーザーと定義できないと思います。そういうイレギュラーはありつつ、大事なのは相手と対峙してすこし話しただけで「この人はロイヤルユーザーだ」とわかるようになるまでイメージを固めることです。

佐藤(MOTTO):ロイヤルユーザーファーストの方針でありながら、なぜプロジェクトセカイは新規ユーザーが非常に多いのでしょうか。

近藤(Colorful Palette):前提として、プロジェクトセカイのお客様の多くはデジタルネイティブの若い世代です。ネットリテラシーの高い若年層は、自分がシンパシーを感じる人や友人のコメントをきっかけに購買行動へと至ります。つまり「面白い」「すごい」と言ってもらうことが一番の広告になるわけです。

 ゲームを提供する人たちも、自分たちが顧客として消費活動する際は、広告より口コミを信用していると思います。しかしながら、いざ自分たちがサービスを提供する側に回ると、その考え方が抜け落ちてしまう。「面白い」「すごい」と言ってもらうための仕掛けはありません。そう思ってもらえるプロダクトをつくるのみです。

佐藤(MOTTO):今日紹介いただいた四つの新定石は、マーケティングの本質でありながら“ちゃんと”実行するのは相当大変だと理解しました。アプリゲームのマーケターはもちろん、それ以外のマーケターの方にも今日の内容を参考にしていただけると嬉しいです。お二人とも、貴重なお話をありがとうございました。

CTVのマーケティングパフォーマンス分析:アシスト力の活用

コネクテッドテレビ(CTV)の普及が広まるにつれ、CTV広告を戦略に組み込む広告主が増えています。Adjustのソリューション「CTV AdVision」は、広告主がCTVを「認知度向上のためのメディア」から「パフォーマンスチャネル」へと変え、CTVのアシスト力を理解し、活用できるお手伝いをします。この製品の詳細はAdjustのWebサイトもしくはjapan-sales@adjust.comまでお気軽にお問い合わせください。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/12/19 10:30 https://markezine.jp/article/detail/40668

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング