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MarkeZine Day 2022 Retail(AD)

ハッシュタグでサイト内の検索性を向上 商品基点の最適化を実現する「awoo AI」の事例と効果

 コロナ禍で利用率が上がったECサイトだが、リアルな買い物体験と比べると「商品との偶然の出会い」や「買い物の楽しみ」に物足りなさを感じるユーザーも多い。事業者にとっても、関心を持たれない商品はなかなか見つけてもらえないという葛藤があり、埋もれている商品とユーザーをどう結びつけるかが課題になっている。2022年11月17日(木)に開催された「MarkeZine Day 2022 Retail」では、awoo Japanの吉澤氏が登壇。同氏は、AIによる商品理解とハッシュタグの活用を実現するawoo Japanのソリューションが、この問題の解決につながると語る。

商品の特徴を理解して適切なキーワードを生成するawoo AI

 2015年に台湾で創業、「ECサイトをもっと探しやすくさせる」にフォーカスしたマーケティングソリューションを提供するawoo Japan(アウージャパン)。同社日本事業開発責任者の吉澤和之氏がMarkeZine Day 2022 Retailに登壇した。

awoo Japan 日本事業開発責任者 吉澤和之氏

 2022年8月に経済産業省が発表した電子商取引に関する市場調査の結果によると、2021年の消費者向けEC市場は前年比7.35%増の約20兆7,000億円に上る。2年におよぶコロナ禍で、消費者のECサイトの利用はすっかり浸透したように見える。

 しかし、吉澤氏によると、そんなECサイトにも課題はある。たとえば実店舗では「購入する商品を事前に決めていなくても、店内を歩いて商品を見ているうちにニーズが喚起される」もしくは「以前から欲しいと思っていた商品が偶然見つかる」などのシーンが生まれやすい。一方で、オンライン上では「商品との偶然の出会い」が発生しにくいという。なぜなら、一般的なECサイトでは、膨大な商品がカテゴリーごとに分類されているので偶発的な出会いはあまり期待できない。「かといって、何の一貫性もなく商品を並べていては、ユーザーがかえって必要なものを見つけにくくなる」と吉澤氏は指摘した。

 この課題を解決するのが、awoo Japanが開発したソリューション「awoo AI(アウーエーアイ)」だ。awoo AIでは、EC事業者が持つ商品名や説明書き、画像などの商品情報をawoo PDP(Product Discovery Platform)が解析し、商品の特徴を理解して適切なキーワードを自動生成。それらのキーワードを組み合わせたハッシュタグをawoo AMP(AI Marketing Platform)が商品詳細ページなどに自動反映させる。

awoo AIの仕組み

ユーザーの興味関心に限定しないレコメンドを可能に

 商品理解AIエンジンであるawoo PDPでは、商品のタイトルや説明文をベースに、たとえば「この商品はTシャツなのか、それともロングTシャツなのか、パーカーなのか」など、商品の特徴をAIが分類。また、NLP(自然言語処理技術)を用いて、綿や麻、ポリエステルなどの素材やそのアイテムが持つ特徴を判別する。

 こうして商品の特徴をすべてグルーピングして整理し「#クルーネック 吸水速乾」「#Tシャツ ロゴ」「#イージーケア 快適」など効果的なキーワードを組み合わせてハッシュタグを生成。またユーザーからのクリック率や商品の在庫状況などを鑑み、CVやサイト回遊につながるハッシュタグの最適化を支援する。

 awoo AIには、ハッシュタグの遷移先である商品一覧ページの自動生成機能も搭載。また、ユーザーが最初にクリックしたのが「#Tシャツ ロゴ」だとすると、遷移先のページには「#Tシャツ コットン」「#Tシャツ プリント」「#ロゴ プリント」など、別のハッシュタグも追加の上表示する仕様になっている。

 では、どのようにしてハッシュタグをECサイト上の体験価値向上につなげられるのだろうか。あるユーザーがランニング目的でウェアを探しており、Tシャツの商品ページを見ているとする。「通常のECサイトであれば、Tシャツを閲覧しているユーザーには他のTシャツをレコメンドするだろう」と吉澤氏。しかし、awoo AIを活用することで、吸水速乾から派生した「スポーツ」のキーワードを軸にスポーツ用のメガネや同じく吸水速乾の靴下をピックアップし、紹介する。つまり、1つの商品カテゴリーやユーザーの興味関心に限定しない訴求を実現するのだ。

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サイト回遊率が4倍に向上したコメ兵のECサイト

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/12 10:00 https://markezine.jp/article/detail/40716

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