自動化の加速とともに変わる運用のあり方
MarkeZine編集部(以下、MZ):今回ヤフーが新たな推奨運用方法として「六連」を発表した背景を教えてください。
小久保:「六連」を発表した背景には、インターネット広告業界とユーザーの変化があります。
現在、広告配信プラットフォームの多様化が進み、各プラットフォームで活用方法も異なります。また、ユーザーも様々なプラットフォームを行き来しながら情報収集や買い物などを行っており、行動が複雑になっています。そのため、より発展的かつ持続的に、広告主様のビジネス成長につなげることができる、運用型広告のあり方が求められていると感じています。
こういった変化に対し、Yahoo!広告ではビッグデータを活用した「運用の自動化」を推進してきました。複雑化したユーザーの動きを捉えることは、手動の運用では難しく、他のプラットフォームでも運用の自動化は日々進化しています。弊社では、ターゲティングや入札、クリエイティブを自動化する機能の開発と改善を行ってきました。
運用の自動化が進めば、これまでの手動運用と異なる推奨運用方法が必要になってきます。これまでも広告主様に対して最新の推奨運用方法を定期的に発信してきましたが、明確な型としては打ち出せていませんでした。そこで、より広告主様にわかりやすく伝わるものを社内で議論した結果、生まれたのが「六連」です。
六連を構成する6つのステップ
MZ:運用の自動化に対応した最新の運用推奨方法をわかりやすくしたものが「六連」ということですね。では「六連」がどのようなものなのか、概要を教えてください。
後藤:「六連」では、検索広告とディスプレイ広告それぞれの推奨運用方法を6つのステップに分類してまとめています。また、各ステップに合わせた重要KPIも定めています。
後藤:広告主の皆様は、ステップ1のアカウントの基盤構築からステップ6の成果維持まで、各社のアカウントの状況を見ながら運用していただくだけで、広告効果の最適化と最大化につなげられる可能性が高まります。