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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

デジタル広告業界の経験を活かし、マーケティング責任者に。ソーシャルインテリア・大和田さんのキャリア

 本連載では、広告・マーケティング・インターネットサービス業界に特化し、約5,000人の転職や副業のキャリア設計支援を行ってきたホワイトグラッシーズ代表取締役の野崎大輔(白メガネ)さんが、同領域で活躍中の業界人が歩んできたキャリアを聞き出しながら、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、ソーシャルインテリアの大和田美和子さんに、同組織とこれまでのキャリアについて聞きました。

スタートアップだと横断して業務に携われる

野崎:今回は、ソーシャルインテリアの大和田さんのキャリアを振り返っていきたいと思います。まず、ソーシャルインテリアがどのような事業を展開している会社か教えてください。

大和田:ソーシャルインテリアは以下の3つのサービスを主に提供している会社です。

・ソーシャルインテリア オフィス構築支援

 オフィス移転から、内装デザイン設計・空間提案などのBtoB向けのオフィス構築と、家具のサブスクリプションサービス。

・サブスクライフ

 BtoC向けの新品家具・家電のサブスクリプションサービス

・サブスクライフ オフプライス

 メーカーアウトレット、展示品、中古家具を最大80%OFFで購入できるオフプライスマーケット。

野崎:大和田さんはその中でどのようなお仕事を担当しているのでしょうか。

大和田:「ソーシャルインテリア オフィス構築支援」に関するBtoBマーケティングを主に担当しています。また、カスタマーサクセスやインサイドセールス、サブスクライフ事業に関するデジタルマーケティングにも携わっています。

ソーシャルインテリア Marketing 大和田 美和子さん
ソーシャルインテリア Marketing Manager 大和田 美和子さん

野崎:思ったよりも職域が広いですね。ソーシャルインテリアの従業員数は現在60名程度のベンチャーと聞いています。このサイズの企業は大和田さんのように、領域を横断して幅広い仕事に携われるメリットがあるのが重要なポイントです。

 仮に大手企業でキャリアを形成した場合、原則的に分業スタイルになるので、デジタル広告運用やCRM担当など特定の業務のみ携わるケースになりがちです。よって、「今より未経験領域にも幅を広げてキャリア形成したい」というスタンスであれば、社員100名未満かつ成長フェーズのスタートアップやベンチャー企業が狙い目です。チャンスが回ってくる確率が格段に高まります。

 さて、実際に入社して2年半が経過し、幅広い業務に携わりましたが、どのようなスキルやマインドが身に付きましたか?

大和田:事業に対する責任を持ち、リード獲得から育成、その後のインサイドセールス、フィールドセールス、受注後のカスタマーサクセスまで一気通貫で考えるマインドは身に付きましたね。

野崎:これもキャリア設計の参考にしたいポイントです。日々、キャリア面談を行っている中で、広告会社などの支援会社から事業会社のマーケターに転身したい人の相談に向き合っています。その中でよく出てくるのが、マス×デジタルのプランニングがしてみたいなど、プロモーション領域の中で幅を広げて仕事をしたいというニーズです。

 しかし、事業会社のマーケターの場合、大和田さんのように売上にコミットする姿勢や実績、幅広い業務に対応するスタンスなど、プロモーション領域以外の役割が求められることもあるんです。

早期退職した場合に気を付けるべきこと

野崎:続いて、事業会社のマーケターとして現在活躍している大和田さんが、これまでどのようにキャリアを形成してきたのか、振り返っていきます。実はキラキラしたキャリアではないんですよね(笑)。

 最初はゴリゴリの営業会社に入社し、半年で転職したと聞いています。当時はどのような仕事を担当していたのか、なぜ早期転職を決意したのか教えてください。

ホワイトグラッシーズ 代表取締役 野崎 大輔氏
ホワイトグラッシーズ 代表取締役 野崎 大輔さん

大和田:最初に入社した会社では、新規顧客の開拓を目的に、電話営業や飛び込み営業をしていました。エネルギッシュに働くベンチャーマインドみたいなものは今の仕事にも役立っています。しかし、別の仕事に携わりたいと思うようになり、転職を決意しました。

野崎:早期退職は本来キャリア形成の上でマイナスになりますが、大和田さんはそこから当時のオプトグループ(現・デジタルホールディングスグループ)のハートラスに転職されています。社会人1年目で退職するというハンデを抱えながら、急成長フェーズの会社でチャンスを掴み、現在につながるキャリアのリカバリーが可能になりました。

 やむを得ず早期退職をしなければならない場合は、成長業界や成長フェーズの会社を選択することにより、多少のキャリアハンデならカバーできる可能性が高まるということは視野に入れておくと良いでしょう。ハートラスに入社時、デジタルマーケティングのスキルは未経験だったと思いますが、入社後の業務内容を教えてください。

大和田:営業として、様々なお客様のプロモーションを企画・提案していました。その後、お客様のデジタルマーケティング部門に常駐して他部署との連携やデジタルマーケティング施策の企画から実行までを担当していました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/03/09 09:00 https://markezine.jp/article/detail/41574

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