SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2023 Spring(AD)

忙しいBtoBマーケターこそ押さえておきたいKPIの管理方法 施策別のポイントと改善のコツ

メルマガはリードナーチャリングの土台

 メールの改善方法についても、藤井氏はテンプレートを用いて解説。「メルマガ」「単独」「直前再案内」の用途に分けた上で、集客・接客・送客のプロセス別にKPIを整理していく。

 藤井氏は「王道の改善ポイントはメルマガのクリック率」と強調。メルマガのクリックがWebサイトの回遊を生み、Webサイトの回遊がセグメントメールの対象者増やウェビナーへの誘導にもつながることを考えると、「メルマガはリードナーチャリングの土台と考えても良い」と村尾氏も賛同する。

 メルマガのクリック率を上げるにはどうすれば良いのか。藤井氏はA/Bテストを提案。より効果的なメルマガのタイトルを見つけるため、シャノンが実際に行ったA/Bテストの内容を紹介する。

A:フレームワークで基礎を固める!BtoBマーケティング再入門

B:【チェックシート付】BtoBマーケティング再入門

 上記2種のタイトルでメールを出し分けたところ、Aのクリック率を100%とした場合にBは182%だったそうだ。

「ウェビナーを数多く開催する中で、事後アンケート特典としてチェックシートを用意すると、回答率が高くなるというファクトが元々ありました。このファクトから『特典に着目する方が多いのでは』と仮説を立て、メールタイトルに反映した結果、クリック率が向上したのです」(藤井氏)

多忙なマーケターこそ購買フェーズ別の管理を

 ここまで様々な施策の改善方法を紹介してきたが、すべてを一気に解決することは難しい。そのため「そもそもどのフェーズのどの施策から改善するのか、当たりをつけていく必要がある」と藤井氏。比較・検討、関心、興味、認知のフェーズごとに、顧客を定義していくのだという。

 具体的には接点と期間を掛け合わせて定義を行う。たとえば、3ヵ月以内に資料請求をした人や、製品ウェビナーを視聴して3ヵ月以内の人は、比較している可能性が高いと考えられるだろう。そのためこの人たちを「比較・検討フェーズにいる人」とする。このように、顧客一人ひとりが位置するフェーズを管理していくのだ。

 マーケティングフェーズを管理することに、どのようなメリットがあるのか。たとえば「比較・検討フェーズの獲得数に対して引き上げ数が少ない」「広告経由のリード獲得に依存していて費用対効果が悪くなっている」など、課題箇所の特定ができるようになるという。村尾氏は「忙しいマーケターにこそ必要な管理方法」と語る。

 最後に藤井氏は次のメッセージを述べ、講演を締めくくる。

「マーケティングオートメーションを導入しても、すぐに顧客のフェーズが見えるわけではありません。そのため、直近3ヵ月で比較・検討、関心、興味、認知フェーズ別に該当する顧客の数をカウントしてみてください。その数字を見れば、ボトルネックとなっている施策が見えてくるはずです。施策の改善については当社がお力になることもできるため、ぜひご連絡いただければと思います」(藤井氏)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
MarkeZine Day 2023 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社シャノン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/04/19 10:30 https://markezine.jp/article/detail/41879

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング