CARTA HOLDINGS(以下、CARTA HD)は2023年5月、全日空商事と業務提携契約を締結した。これにより両社は、トラベル関連事業者へのDX支援を通じて、消費者のトラベル体験の価値向上を目指す。
今回の業務提携では、全日空商事が持つ空港リテール事業者やホテル、レンタカー、観光施設をはじめとしたトラベル事業者への接点を活用。CARTAグループの持つソリューションと組み合わせることで、以下のようなDX支援を促進していく。
- 消費者の可視化 :データベース構築やデジタルツール導入
- 集客・マーケティングの支援 :デジタルマーケティングやOMO支援
- データに基づく業務効率化の支援 :AIを活用したソリューションの導入
- デジタルを活用した新たな収益の拡大:リテールメディア構築など
これにより、CARTA HDの中期経営方針における「リテール領域のDX⽀援」の実現を目指していく。
また、これまでに両社は、CARTAグループの持つメディアネットワーク・アドテクノロジーと、全日空商事のトラベラー向けプロモーションノウハウを連携させたアドネットワーク「Travel Media Network Ad」を共同開発・展開。羽田空港をはじめとした国内9空港でのデジタルサイネージ広告をネットワーク化した、次世代広告配信サービス「TRAVEL MEDIA Airport Dynamic Ad Vision」を展開している。
今後はCARTAグループが持つ大手ブランド企業への販売網を活用した価値提供に加え、こうした従来の広告ソリューションをさらに強化していく予定だ。
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