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mobidec2006セッションレポート

Googleが考えるモバイル検索市場の可能性


午後最初のセッションで注目を集めたのは、検索エンジンで著名なGoogleだ。PCでのWeb検索からスタートした同社が、モバイルの分野をどう攻めるのか。グーグル株式会社のシニア プロダクトマネージャー徳生健太郎氏が、「Googleのモバイルプロダクトについて」と題し、Googleが提供するモバイルサービスの概要について語った。

ユーザーの20%がモバイルを入り口としている

 Googleのミッションは、「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスでき、使えるようにすること」冒頭で徳生氏は、ここにGoogleがモバイルにも力を入れる理由があると説明。ユーザーが有意義と考えるあらゆる情報を整理し、場所や通信手段を問わず簡単にアクセスできるようにする、ということだ。

キャリアや各端末メーカーとの提携図

 2005年の調査結果によると、日本のインターネットユーザーは約8,000万人いるという。内、PCからアクセスしているのが約6,200万人、モバイル端末からアクセスしているのが5,800万人。両者の重複を除くと、モバイル端末のみのユーザーは1,600万人となる。つまり日本のインターネットユーザーの20%が、モバイル端末をインターネットへの入口と考えているのだ。この数値を示しながら、「これだけの大きなマーケットに対して、携帯電話に特化したサービスを提供していくべきなのは明らか」と徳生氏。

 そこで徳生氏は、Googleが上記のミッションをどのように実践しているかについて、Googleモバイルで提供されるサービスを例に紹介した。

Googleモバイルのサービス内容

Web検索 ウェブサイトの検索機能。PCでGoogle検索を行うのと同じ結果が表示される
携帯サイト検索 携帯端末向けに作られたサイトを検索する機能
イメージ検索 PCでも好評の画像検索機能
ローカル検索 PC向け「Googleマップ」の携帯版。キーワードと場所を入れると、地図情報や地図が表示される
モバイル検索メール 携帯電話のメール機能を利用して、検索結果が取得できる新しいサービス。ブラウザ画面を使わなくても、使い慣れたメール環境で検索を行えるのが特長
トランジット 情報へのアクセス数を最小限に抑えた経路探索サービス。PCに先行して提供中
モバイルニュース 携帯ニュースサイトへのリンクを集め、最新ニュースの見出しをチェックできるほか、分野別に記事を読むことができる
モバイル広告 ユーザーが検索したキーワードに連動した広告を表示するサービス

 こうしたGoogle内でのサイト運営やサービス運営のほか、世界中のキャリアや端末メーカーと提携し、さまざまな形でより簡単にGoogleにアクセスできるような環境を実現すべく、努力を続けているという。

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ironim 佐々木みのり(ササキミノリ)

IT業界をメインに活動するフリーランスライター。とりわけコンピューターが好きなわけでも得意なわけでもなく、IT業界にこだわる理由はない。某電機メーカーでのSE経験を経て、IT業界に強いとされる某出版社に飛び込んだという経歴があり、 どうも「言っていることがわかる」のが大きいらしい。早い!うまい!をモットーにお仕事展...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/11 19:57 https://markezine.jp/article/detail/422

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