基本事項の確認もれが命とり
どんな分野の仕事でも、経験を重ねるにつれ、「基本事項の確認」をおざなりにしがちです。たしかに、基本事項の確認は、地味で面倒なもの。しかし、掲載できる一枚を確実におさえるためには、このひと手間が欠かせません。
なぜなら撮影は、ある瞬間をとらえるものだからです。それを逃すと、もう二度と撮影できない、あるいは同じ現場を作るために、相当な労力を割くことになります。
たとえば、会社の広報担当者が、新入社員の入社式を撮影し、ブログに掲載する予定だとします。そして入社式当日、いざ撮影を始めると、カメラの充電が残り少ないことに気づいた…。この状態では、掲載できる一枚を撮影できる可能性は低くなります。
こうした怖さをよく知っているプロカメラマンでも、失敗はあります。そしてその原因を探ると、忙しさにかまけて基本事項の確認を怠っていたから、というケースは、実はそれほどめずらしくないのです。
カメラの動作確認 ここがチェックポイント
では、具体的に確認するべき項目を紹介します。まずは何より、カメラが動くかどうかです。
撮影前、撮影後の動作確認
撮影に出掛ける前に、次の項目の動作確認が必要です。
撮影設定の確認
撮影中でも、定期的に撮影設定を確認します。無意識にコマンドダイヤルなどに触れて、設定状態が変わることがあるからです。一度設定しても安心せず、数コマ撮影したら確認する習慣をつけるといいでしょう。