日本郵政グループは、東京中央郵便局敷地の再整備に着手するため、建物の老朽化や容積率の低利用等が課題となっていた建物を建て替えることを決定。東京中央郵便局の局舎は、日本における初期モダニズム建築を代表する建物であるとして保存の要望も多いことから、有識者の意見を踏まえ、東京駅前広場からの景観に配慮して、可能な限り保存・再現する計画を6月25日に発表した。
「JPタワー」(仮称)と名づけられた新しいビルは、地下4階、地上38階建てで、三菱地所設計が建築家ヘルムート・ヤーン氏とともに設計を行い、2011年度内の竣工を予定している。公開された完成イメージは、建物を取り壊して新しいビルを建てるのではなく、古い局舎の外観を残しつつ高層ビルを建設するかたちをとっている。しかし、歴史的な建造物として保存を望む人たちからは、この建設計画を疑問視する声も出ている。
【関連記事】
・日本郵政とローソンが総合的提携を発表
・日本郵便と電通グループ、合弁会社設立へ