朝日広告社は、シニア層を対象にした調査およびクラスタ分析を行い、「ASAKOシニアクラスタ調査」として発表した。以下、一部内容を紹介する。
アクティブシニア率は約35%に
同調査では、価値観をベースにクラスタ分析を実施。インサイト・ネットリテラシー度・アクティブシニア率・メディア接触・金融資産額などで、シニア層を分類した。
なおアクティブシニアとは、日常生活には支障がない健康状態で趣味ややりたいことを日常的に行っており、収入があって余暇を楽しめる経済状況にある層を指す。調査の結果、対象者の35.4%がアクティブシニアに該当した。
6つのクラスタの特徴は?
また同調査では対象を、「世話好きシニア」「つつまシニア」「我が道シニア」「ノスタルシニア」「風まかせシニア」「今でしょシニア」の6つのクラスタに分類。特にネットリテラシー度は、クラスタごとの差異が大きいことが判明した。
たとえば「世話好きシニア」は趣味や旅行などに活動的で、人との交流も好むことが特徴だ。情報収集にはSNSなどデジタルツールを活用し、ネットリテラシー度は高い。金融資産も平均より多く、アクティブシニア率も2番目に高いクラスタだった。中心年代は80代と、他のクラスタより高い傾向が見られた。
また、控えめに暮らしたい「つつまシニア」はアクティブシニア率が12.6%となり、他のクラスタより低かった。自分の人生を楽しむ「我が道シニア」は、60代前半と比較的若い年代の人が多いクラスタに。
過去に信用を置く「ノスタルシニア」は、月の生活費が18.1万円と他より低くなった。無理せず堅実を好む「風まかせシニア」も月の生活費は18.4万円と低めで、ネットリテラシー度も低い傾向が伺えた。一方、今を楽しむことに重きを置く「今でしょシニア」はアクティブシニア率が61.1%と6クラスタの中で最も高く、総金融資産額も4,460万円で1位だった。
【調査概要】
調査対象:日本全国60~89歳の男女
調査期間:2023年1月11日(水)~1月13日(金)
調査方法:インターネット調査
サンプル数:1,000
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