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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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Z世代×企業で語り合うサステナビリティと次世代のコミュニケーション

性別問わず美を楽しむために情報発信を──メンズコスメブランド「UNLICS」とZ世代の鼎談【後編】

 2022年12月に花王が発表した化粧品ブランド「UNLICS」は「誰もが、好奇心の赴くままに、美を求め、美を語り合える社会を目指す。」を理念に掲げるコスメブランドだ。一方「多様な美を尊重する社会」を目指す上智大学のインカレサークル「Aster」は、男女共に「メイクをする自由、しない自由」の大切さも訴える。誰もが自分の個性を活かしたそれぞれの「美」を追求できる社会に向け、次の社会を担うZ世代は何を思うのか。本稿では、花王でUNLICSを担当する中村宇大氏、岩田敦紀氏と、学生4人による議論の後編をレポートする。

男子大学生のリアルなスキンケア・メイク事情

★前半はこちらからご覧いただけます

──改めて、進行を担当する「Collective Connect」のひろもりです。前編に引き続き、ルッキズムをテーマに活動している上智大学の公認インカレサークル「Aster(アスター)」の皆さんを迎え、花王の化粧品ブランド「UNLICS(アンリクス)」事業を担当している中村さん、PR担当の岩田さんと共にルッキズムや男性・女性のメイク、美について考えていきたいと思います。

【参加した学生の皆さん】

  • 静麻衣さん(以降、静):Asterの代表。上智大学法学部4年。Asterが掲げる理念「画一的な美の基準にとらわれずに自分らしい美を追求できる社会」「自分らしく生き生きと生きることができる社会」の実現に向けて活動。
  • 佐藤ゆきさん(以降、ゆき):上智大学法学部4年。Aster創設メンバーとして活動。
  • 佐藤潤さん(以降、潤):上智大経済学部経済学科。Asterに所属する男性として参加。
  • yotaroさん:早稲田大学スポーツ科学部3年。同じくAsterに所属する男性メンバー。

──UNLICSは20代の美容感度が高い男性をターゲットとしており、Asterの潤さんとyotaroさんはまさにターゲット層に当てはまります。潤さんやyotaroさんは普段どのようなスキンケアやメイクをしているのでしょうか?

佐藤潤:最低限のスキンケアはしています。フルメイクは、以前Asterが開催したメイク講習会で初めて体験しました。

──初めてのフルメイクはどんな感じでしたか?

潤:気分が変わりましたね。これまでスキンケアとファンデーションを塗るくらいしか行っていなかったのですが、様々な道具を駆使してメイクをしていただいて、工程の多さに驚きました。仕上がりを見ると自己肯定につながりますし、新しい自分を見ることができてちょっと嬉しくなりました

──潤さんがAsterに入ったきっかけも教えてください。

潤:元々美容に興味はあったのですが、やはり公にしにくい風潮を感じていたんです。そうした気持ちを持っていたときに声をかけてもらい、活動に共感してサークルに入りました。みんなで美しくなる、みんなで美を楽しみたいという気持ちで活動しています。

──ありがとうございます。yotaroさんはいかがですか?

yotaro:毎日お風呂上がりに化粧水や保湿クリームを使ったスキンケアをしています。サークリには入ったのは最近でまだメイクはしたことがありません。

 私は髭剃り跡の青みが気になっていて、肌が脂っぽいことも悩みです。ただ今回、UNLICSが男性の肌特性に合った商品を提供していることを伺って、男性の肌をキレイにするスキンケアや化粧下地があることを知り、メイクにも挑戦したいと思いました。

男女で異なる美容情報のニュースソース

──もう1つ伺いたいのですが、男性の皆さんはどこから美容情報を得ているのでしょう?

潤:SNSです。私の場合、日本人向けのメンズメイクの情報を発信しているアカウントを積極的にフォローしています。SNSは基本的に興味を持っている人に情報が届く仕組みなので、そうした情報が届きやすくなっていると感じています。

──なるほど。周りの友達と美容の話をすることはありますか?

潤:あまりないです。話しづらいというか、話題に上らないという感じです。Asterのメイク講習会では関連する話も少ししましたが、メイクの話自体は普段のテーマと少しずれているので、あまり話はしないですね。

──女性だとコスメ売り場でスタッフの方にお話を聞く機会がありますが、現状男性だと美容が話題のテーマになることは少なそうですね。yotaroさんはいかがですか。

yotaro:僕も潤さんと同じく、Instagramでメンズコスメの情報を発信しているアカウントをフォローしています。1つの製品カテゴリ、たとえばBBクリームであれば各会社のBBクリームを購入し、それぞれの特徴を説明して色味などを紹介しているアカウントがあるので、そうした発信から情報を得ています。それを見て、使うかどうかを判断しています。

──ありがとうございます。女性の皆さんはスキンケアやメイクの情報をどうやって収集していますか?

静:私も著名な美容系YouTuberの方をほとんど全員フォローして毎日情報を収集しています。商品の紹介がとても参考になり、観ているこちらは使っていなくてもどんな商品か大体把握できるので助かっていますね。気になったものは店頭に行って購入しています。

佐藤ゆき(以降、ゆき):私もほとんど同じです。初めてメイクしたのは高校に入学した時だったと思いますが、その当時からモデルさんのメイク動画を観てメイクを始めました

──男性のお二人は個人のインフルエンサーというより、美容情報を発信してるメディアのようなアカウントを見る傾向が多いのでしょうか。

潤:そうだと思います。個人の方に頼るのではなく、幅広く情報を収集してその中から自分に合うものを選ぶ感じです。

yotaro:私も同じです。おそらくですが、まだ男性用の化粧品に特化した個人の動画チャンネルなどが少ないのかもしれません。動画で半分だけメイクをして違いを見せるなど、誰が見てもわかりやすい形で情報発信している方がいればぜひ見たいんですけどね。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/26 09:00 https://markezine.jp/article/detail/42878

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