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広がる企業の音声活用!聴覚に訴えるマーケティングを探る

月間約50万再生を記録!「耳」でつながる顧客との濃密な関係 クラシコムに学ぶ日曜ラジオの可能性


 クラシコムの「北欧、暮らしの道具店」店長の佐藤友子氏と一人のスタッフが“一緒にお風呂に浸かっているような”掛け合いを繰り広げるWebラジオ「チャポンと行こう!」。2018年に「軽いノリで始めた」(佐藤氏)という同番組だが、今や月間約50万回も再生される人気コンテンツとなっている。本稿では、チャポンと行こう!を始めた経緯や、6年目に到達した今、どのような進化を遂げているのか、佐藤氏に話を聞いた。

実は軽い“ノリ”で始まった「チャポンと行こう!」

――まず、日曜ラジオ「チャポンと行こう!」の概要を教えてください。

 チャポンと行こう!は、私と、スタッフの“ヨシべ”こと青木がパーソナリティーを務めているWebラジオです。隔週日曜日の午後8時に、SpotifyやYouTubeなど八つのチャネルに配信しています。内容は、チャポンと行こう!に寄せられたリスナーからのお便りをベースに、日常の何気ない出来事や仕事の悩みから、「自分らしさとは何か」など、答えがすぐに出ないような問いまで、幅広いテーマでお喋りしています。

クラシコム 取締役 佐藤友子氏
北欧、暮らしの道具店の「店長」として、ECサイトの予算や売上管理、商品企画、
ラジオを含む様々なコンテンツの制作統括をしている

――チャポンと行こう!を始められた経緯を教えてください。

 実はチャポンと行こう!は、一人のスタッフの提案から始まった企画でした。2018年当時、お客様との新たな接点として音声メディアに挑戦される企業さんが増え始めていて。そこで「当社でも試しにやってみませんか」との声が上がり、「じゃあやってみるか」と(笑)。そんなノリで始まったチャポンと行こう!が2023年には5周年を迎えたのですから、私たちも驚いています。

ラジオの中身を“醸造”したのはチャポラ―

――これまでに140回以上の放送を重ねていらっしゃいますが、番組の内容を考える上で心がけていることがあれば、教えてください。

 憂鬱になりがちな日曜日の夜に、リスナーの方の気持ちが少しでも“ゆるっ”となる──そんな番組づくりを心がけています。そのため、読み上げるお便りも、ちょうど良い温度感で語り合えそうなものを取り上げさせてもらっています。

チャポンといこう!の収録風景

 といっても、このラジオ番組は本当にリスナーの皆さんのお陰で成り立っていて……。たとえば、とあるリスナーさんからは、“お風呂トーク”という番組コンセプトにかけて、「何度も“追い焚き”して番組を聞いています」というコメントを頂き、そこから「追い焚き=リピート聴取」という言葉が生まれました。さらには、自身のことを「チャポラー」と呼ぶリスナーさんが現れるなど、番組の型をつくったのは我々ですが、中身を“醸造”してくださったのはむしろチャポラ―の方々なんですよ。

――心温まる話ですね。ちなみに、番組開始当初から再生数などは順調だったのでしょうか。

 実は、初めの半年間は再生数はそれほど伸びなかったのです。そこで、「次の放送までの2週間で1万回再生を達成する」を初年度の目標に据え、もし達成できなければ、潔く番組を終了しようと思っていました

 しかし、回を重ねるごとにチャポラーの方々が喜んでくださるテーマが見えてきて、結果としてYouTubeのチャンネル登録者数やSpotifyでのフォロワー数も増えていきました。今では次回放送までの2週間で全チャネル合計で約7万回、月間では50万回ほど再生されています

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この記事の著者

佐々木 もも(ササキ モモ)

 早稲田大学卒業後、全国紙で約8年記者を経験。地方支局で警察や行政を取材し、経済部では観光や流通業界などを担当した。現在は企業のオウンドメディアの記事企画や広報に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/10/12 12:15 https://markezine.jp/article/detail/43412

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