史上初の“不器用”なバチェラー、視聴者はどう見ていた?
2023年8月24日にAmazonプライム・ビデオの恋愛リアリティーショー「バチェラー・ジャパン シーズン5」の最終回が放映されました。みなさんはご覧になりましたか?
性格も背景も異なる16名の女性が、成功を収めた1名の独身男性(=バチェラー)を巡って競い合う「バチェラー・ジャパン」シリーズ。今シリーズで5代目バチェラーを務めた長谷川惠一さんは、これまでのバチェラー像と異なり、恋愛に不器用な一面を持ち、メキシコでの旅を通じた、彼自身の成長にも注目が集まりました。筆者の周囲でも、最終回ではどの女性にファイナルローズが渡されるのか、推理や考察も交えて大きな話題になっていました。
今回は、視聴者が「バチェラー・ジャパン シーズン5」をどう見ていたのか、また、番組に心を掴まれたのはどんな層なのか、「Dockpit」のデータから分析しました。
下のグラフは、2022年9月から「バチェラー・ジャパン シーズン5」の放映が始まった2023年8月までの間に「バチェラー」というワードで検索を行ったユーザー数(UU)の時系列データです。シリーズ5が始まる7月から徐々に「バチェラー」という検索が伸びつつあり、視聴者からの期待がだんだんと高まっている様子が窺えます。最終的に8月には、7月の4倍以上まで検索ユーザー数が伸びています。
「バチェラー」で盛り上がっていたのはどんな層? 番組によって微妙に異なる視聴者層
では、番組の行方を見守っていた視聴者はどんな人たちだったのでしょうか。
次に「バチェラー」と検索したユーザーの性別内訳を見ると、女性が65%ほど見られ、ネット利用者全体よりも女性に偏りがありました。一方で、男性も35%ほど存在しているのは意外な発見です。一般的に女性に好まれやすい恋愛リアリティショーですが、男性にもハマる要素があったと言えそうです。
他の恋愛リアリティーショーと比較すると、35歳以上の男女の恋愛を扱った「あいの里」(Netflix)の検索ユーザーとほぼ同じ性別構成となっています。
ちなみに、「テラスハウス」(フジテレビ、Netflix)は男性比率が多く、若者に人気の「オオカミちゃんには騙されない」(AbemaTV)は女性比率が高めです。番組ごとに視聴者層が微妙に異なることがわかる結果です。
ほかにも、検索ユーザーの様々な属性にも着目してみましょう。
まず年代ですが、ネット利用者全体と比較して20代・30代が明らかに多いことがわかります。20代・30代を合算すると、検索ユーザーの6割程を占めるという結果となりました。
続いて、検索ユーザーの世帯年収を見てみます。すると、ネット利用者全体よりやや高いカーブを描いており、特に世帯年収600万円以上の層が比較的多いことが見て取れます。また、都道府県では東京都在住の検索ユーザーが多く、23.3%を占めています。ここから、都内でやや年収が高い若い社会人が盛り上がっているコンテンツであることが推測できます。
みなさんのイメージ通りだったでしょうか?