「ゴール磨き」のポイント
マーケティング活動のゴールはまとまりましたか? さっそくですが、ちょっとチェックしてみましょう。一人旅のように、時間にとらわれない、思いつくまま気の向くままの長旅であれば問題ありませんが、マーケティングは時間との戦いでもあり、状況は刻々と変わっていきます。したがって、マーケティング上でゴールを設定する際には、特に次の2つの要素を盛り込んでイメージを描いてください。
- いつまでに目的を達成するのか?
- その時点でどのような状態になっているか?
この2つの要素を含むゴール設定をすることで、より現実的なゴールの到達イメージを意識することになり、より実践的なマーケティング活動を展開することができます。さらに良いことには、途中の経過や事後の結果に対するマーケティング活動の評価が、より厳密にできるのです。
【評価の視点】
- どの程度、達成している(達成した)のか?
- ゴール設定に、そもそも無理はなかったか?
- ゴール達成に向けて立案した戦略が適切であったか?
- 個々の施策が、立案した戦略にもとづいていたか?
- 施策を投入する時期、規模は適切であったか? など
マーケティングは、「”究極”のゴール」達成のための活動です。しかしながら、その実現は一筋縄ではいかないことも多いでしょう。究極のゴール達成までをプロセスに分解して、「”現実”のゴール」を段階的に設定し、着実に目指していきましょう。目指すゴールは、達成可能なものである方が、マーケティング活動に明確な直感を与えます。そのような視点で、”現実”のゴールと”究極”のゴールとを意識的に、分けて考えてみることが大切です。

※このとき、”究極”のゴールを分解して生まれたさまざまな要素も、大切に書き留めておいてください。あとで、役に立ちます。


おわりに
今回はここまでにしましょう。まわり道や脱線のように感じるかもしれませんが、実は重要な準備体操です。走り出す前に、いったん立ち止まって考えてみることに意味があります。孫悟空を戒める三蔵法師の役も、皆さんご自身ですから。一人二役というわけです。
次回は「お客様視点」ということについて考えてみたいと思います。