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MarkeZine Day 2023 Autumn

ブランディングの可視化を可能にする、シンプルな効果検証手法「ブランド・パワー」とは

 2023年12月、翔泳社より書籍『ブランド・パワー ブランド力を数値化する「マーケティングの新指標」』が発売される。著者は、Brandism代表取締役の木村元氏。ユニリーバでLUXやDoveなどグローバルブランドの指揮を執ってきた経験を持つ人物だ。本稿では、MarkeZineが9月に開催したオンラインイベント「MarkeZine Day 2023 Autumn」にて同氏が講演した内容の一部を抜粋して紹介する。

ブランディングの売上への影響を説明できるか?

 木村元氏の初の書籍『ブランド・パワー ブランド力を数値化する「マーケティングの新指標」』は、次のような文章で始まる。

ブランディングは、概念ではなく、あくまでも手法である――手法である以上は、達成されるべき目的(=売上と利益を上げること)があり、またそこにたどり着くための方法や手段が明確にある

 現状、多くの日本企業においてブランディングは、ふわっとした概念的なものに留まってしまっている。事実、「ブランディングがどのように・どれだけ売上に繋がっているか」を可視化できている企業はかなり少ないのではないだろうか。

 木村氏もマーケティング部に異動したばかりの頃は「チームが一生懸命に作っている“ブランド”がどのように売上に繋がっているのかがわからず、ずっとモヤモヤしていた」と話す。

株式会社Brandism 代表取締役 木村元(きむら・つかさ)ユニリーバ・ジャパンに2009年に入社。約14年間、ラックスやダヴなどのブランドマーケティングを経験。国内を中心とした360度のプロモーションからグローバルのブランド戦略や製品開発まで、幅広く従事。ロンドン本社にて、ダヴヘアのグローバル全体のブランド戦略をリード。その後、ユニリーバ・ジャパンでのスキンケアカテゴリー統括とグループ子会社のラフラ・ジャパンの代表取締役を兼任し、PMI後のV字回復を達成。2021年より株式会社Brandismを創業し現職。BtoBからBtoCまで、国内外の多様なクライアントのブランド戦略立案や経営戦略を支援。
株式会社Brandism 代表取締役 木村元(きむら・つかさ)
ユニリーバ・ジャパンに2009年に入社。約14年間、ラックスやダヴなどのブランドマーケティングを経験。国内を中心とした360度のプロモーションからグローバルのブランド戦略や製品開発まで、幅広く従事。ロンドン本社にて、ダヴヘアのグローバル全体のブランド戦略をリード。その後、ユニリーバ・ジャパンでのスキンケアカテゴリー統括とグループ子会社のラフラ・ジャパンの代表取締役を兼任し、PMI後のV字回復を達成。2021年より株式会社Brandismを創業し現職。BtoBからBtoCまで、国内外の多様なクライアントのブランド戦略立案や経営戦略を支援。

 「売上を構成するロジックツリーは何通りもありますが、最も一般的なのは“客単価”と“購入人数”を掛け合わせて細分化していく形のツリーだと思います。客単価と購入人数を構成する要素をブレイクダウンすることで、事業活動で上げるべき数値や行うべき施策が明確になります。ですが、このツリーにはブランディングに関する要素が一切入っていません。売上を構成する要素として“ブランド”を入れたら、どのようなロジックツリーになるだろうか? と数年かけて試行錯誤を繰り返していました」(木村氏)

一般的なロジックツリー
一般的なロジックツリー

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/09 07:00 https://markezine.jp/article/detail/43876

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