売上をKGIにブランディングの効果検証を行う
木村氏は「大手だけでなく、どんな中小・新興ブランドも、ブランディングを数値化し具体的なアクションに落とし込んでいけば、売上を生み出す強いブランドを作っていくことができます」と断言する。
ブランディング施策の効果やブランド力は数値化が難しい上に、そのメソッドも広く流通していない。そのため、多くの企業が自社ブランドが持てる可能性に気づくことができないでいる。刈取を目的にした広告などデジタルマーケティングをハックすることだけに注力するのではなく、同時にブランドを育てていかなければ、未来の競争力を高めることはできないのだ。
とはいえ、ブランディングに投資をするためには、その成果をしっかり検証する必要がある。売上をKGIにブランディングの効果検証を行うため、木村氏は下図のようなロジックツリーで売上の構成要素を考えている。

ポイントは、ブランド力という抽象的な概念を、数値で分析が可能な「ブランド想起」と「ブランドイメージ」に分解していることと、マーケティングと営業など各チームで追いかけるべき指標が区分されていること。これにより、どこに課題があるのか、次に打つべき施策な何なのかが見えやすくなる。そして、「ブランド・パワーとフィジカル・アベイラビリティをそれぞれ強化していけば、必ず売上増を実現できる」と木村氏は強調する。
書籍発売に先駆けて、単独ウェビナーの開催が決定
ブランディングは効果検証に限界がある、数値化が難しいといった課題の解決を目指し、木村氏が提案するのが「ブランド・パワー」という新しい指標だ。書籍『ブランド・パワーブランド力を数値化する「マーケティングの新指標」』では、ブランド・パワーを数値化して分析する手法である「Brand Power Analytics」と、その後のマーケティングアクションへの繋げ方について詳しく解説している。
現在追いかけているマーケティング指標にブランド・パワーを加えれば、中長期的な視点でブランドの成長を見ていくことができるだろう。
MarkeZineプレミアムでは12月1日(金)に、木村氏の単独ウェビナーを開催します。ウェビナーでは、書籍の発売に先駆けて、その内容をかなり詳細に公開する予定です。MarkeZineプレミアム 個人会員については、現在初月1円で利用できるキャンペーンも実施中ですので、「Brand Power Analytics」のメソッドを学びたい方はこの機会を逃さず、ぜひご活用ください。
