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生成AIで“没入型体験”を創る Microsoft広告のリーダーたちが見据えるアドテクの今後


生成AIの生み出す新たな広告体験と幅広いタッチポイントでビジネス活性化へ

MZ:今後のMicrosoft広告の展望をお聞かください。

カーター:Microsoftは今後、オムニチャネル、マルチフォーマット、フルファネルのソリューションセットを、クライアントと広告主にとって最も効果的な方法で活用してもらえるようにしていきたいと考えています。また、Microsoftの製品やサービスをご利用いただいている10億人以上のユーザーに対して、従来の「検索」だけではく、新たに多くのビジネスを展開しているという認識を促していく必要があると思っています。

 生成AI領域におけるイノベーションもその一つです。Microsoftでは、生成AIに対する今後のビジョンとして三つを打ち出しています。

 一つ目は、消費者にとって新しく没入型の広告体験を生み出すこと。消費者がオンライン上で商品の比較と購入の決定を行う際の具体的な行動が観察できる広告フォーマットを立ち上げていきます。

 二つ目は、広告主にパフォーマンスと効率の向上を提供すること。これに関しては、Microsoft広告プラットフォームでの活用を開始しています。

 三つ目が、生成AIをあらゆる人々が使えるものにし、広告主やパブリッシャーなど、エコシステム内のすべての人が収益を得る機会を構築することです。現在、当社では、配信事業者が行っているチャットへの投資を収益化できるようにすることに重点を置いています。

 このような激動の中に身を置いているため、Microsoftにおいて長く経験してきた私の道のりの中で最も革新的な時期だと感じています。

有園:Netflixのような動画サイト、Xboxのようなゲーム・プラットフォーム、LinkedInといったSNS、サーチエンジン、リテールメディアなど、ここまで広範な領域をフルファネルでカバーしているのはMicrosoftだけだと思っています。言い換えれば、それだけ多くのタッチポイントを保有しており、そこから1st Party Dataを得られるため、非常に効果的な広告運用やあらゆる業態のビジネスの活性化を支援できると考えています。

有園:加えて当社を活用すれば、日本から世界に対しての広告配信も当然可能です。これにより、日本市場の活性化もサポートしていければと思っています。

MZ:最後にMarkeZineの読者に対して何かメッセージをお願いします。

カーター:Microsoftはグローバルに展開している企業ではありますが、先述の通り日本の市場をとても重要視しています。

 当社のユニークなプロダクトと生成AIを活用し、適切なタイミングで、適切なユーザーに、適切なメッセージを伝えていきます。ユーザーのニーズと高い関連性がある情報を没入型の体験で届けることを実現し、最も効果的に伝えられるようになると信じています。日本の皆さんと一緒に良質な広告体験を作り出していけることを楽しみにしています。

有園:今まで、MarkeZineでは沢山の記事を書かせていただいてきました。そういった意味でもMarkeZineの読者の皆様にはいつも支えられていると感じています。心から感謝の気持ちをお伝えしたいです。

 私は広告やマーケティングは人を幸せにするものだと思って仕事をしています。そんな中で、利用者数が急拡大している“Bing Chat”をはじめ、Microsoftのような幅広いプロダクトとテクノロジーを活用すれば、より多くの方を幸せにできると信じています。これからも皆様と一緒により多くの方を幸せにしていければと思っています。

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この記事の著者

釘﨑 彩子(クギサキ アヤコ)

 2019年からマーケティング・広告の専門出版社で編集者として勤務。広報・PR分野を中心に編集業務にあたる。2022年よりフリーランスのライターに。媒体問わず、マーケティング、広報、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/22 14:17 https://markezine.jp/article/detail/43887

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