仮想的に仕入れているとは?

では、もうひとつの「“仮想的”に仕入れている」ということですが、こちらは通常の商品販売業を考えればすぐにわかります。通常の商品販売業では、卸元から商品を仕入れて、仕入れた分に対する金額を支払いますよね。もちろん、支払いを終えた時点で、その商品というものは、自分のもの(上図では「雑貨屋」)になるので、好きな値段で販売することができます。
では、卸元が雑貨屋に対して、「商品はこちらで預かっておくけど、雑貨屋さんに商品を渡したということにしといてあげるよ」となったら、どうでしょうか? なにかピーンときましたよね。
そうなんです。ドロップシッピングでは、商品が移動していなくても、通常の商品販売業のように扱われるのです。実はこのことが、セラーが価格決定権を持てる理由でもあるのです。もう既に仕入れたものとして扱えるのであれば、前述した通常の商品販売業と同じく、「好きな値段で販売できる」ということは当然でしょう。
まぁ、そういったこともあり、“仮想的”に仕入れている…といった表現方法をとっています。ちなみに、卸元としてみると“仮想的に商品を提供している”ことになるので、ドロップシッピングというのは、顧客(カスタマー)から注文があるまでは、全てが“仮想的“な取引である!といってしまっても過言ではありません。
さて、そうなると「じゃあ、お金はどのように動いて、誰がいつ儲かるの?」となるわけです。実際、皆さんもそこらへんはチンプンカンプンではないでしょうか? というわけで、次回は【儲け】について、ドロップシッピングではどのようなフローになるのかということについて触れてみたいと思います。