決済領域のマーケティング戦略支援を行う「電通キャッシュレス・プロジェクト」は、12月22日、「生活者のキャッシュレス意識調査」の結果を発表した。
9割超がキャッシュレス決済を利用すると回答
まず、キャッシュレス決済の利用有無を調査。その結果、キャッシュレス決済の利用者(キャッシュレスが利用できるところでは「100%キャッシュレス」から「20%程度がキャッシュレス」の合計)は、93.5%となった。
また、直近1年間でキャッシュレス決済の回数が増えたかという質問に対しては、増えた人(「かなり増えた」「増えた」の合計)は59.5%。一方で減った人(「かなり減った」「減った」の合計)は2.6%となった。
キャッシュレス決済利用者のうち約7割が「二次元コードモバイル決済」の利用経験がありと回答
次に、キャッシュレス決済利用者に対して、利用したことがある決済方法(「現在、利用している」「利用したことがある」の合計)を尋ねた。すると、「二次元コードモバイル決済」が77.1%で最も多く、「カード非接触決済」が64.3%、「モバイル非接触決済」が60.8%と続いた。
キャッシュレス決済利用者がの3割超が「ポイント特典」を重視
続いて、日常生活で能動的にポイントをためている人の割合を調べた。その結果、能動的にポイントをためている人(「常に能動的にポイントをためている」「ある程度、能動的にポイントをためている」の合計)は88.8%となった。
また、キャッシュレス決済の利用者に対して、最も重視することを聞いたところ、「ポイント特典」が35.4%で1位に。2位は「支払いのやりとりが速く済む」で13.1%、3位が12.5%「キャッシュバック特典」と続いた。
キャッシュレス決済の利用頻度の高いとポイントの投資・運用サービスの利用意向も高い結果に
最後に、スマートフォン事業者が提供するポイント投資・運用サービスの利用意向について調査を実施。サービスを利用したい人(「すでに利用しており、今後も利用したい」「利用していないが、今後使ってみたい」の合計)は64.0%となった。
また、キャッシュレス決済の利用頻度が高い人ほど、ポイントの投資・運用サービスの利用意向が高く、「100%キャッシュレス決済を利用する」人は70.5%で、「現金しか使わない」人の29.0%と比較して41.5ptの差が見られた。
【調査概要】
目的:生活者の決済手段の変化および動向の把握
エリア:日本全国
対象:20~69歳男女1,000人(人口構成に基づきウェイトバック集計を実施)
手法:インターネット調査
期間:2023年11月17日~20日
機関:楽天インサイト
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