シード・プランニングの子会社であるデジタルインファクトは、CARTA HOLDINGSと共同でデジタルサイネージ広告市場に関する調査を実施した。
同調査では、デジタルサイネージ広告を「交通機関」「商業施設・店舗」「屋外(OOH)」「その他」の4つに分類し、2023年の推計と2027年までの予測を実施。その結果、2023年のデジタルサイネージ広告市場規模は前年比119%、801億円の見通しとなった。また2025年に1,000億円を突破し、2027年は2023年比174%増の1,396億円と予測された。
内訳を見ると、鉄道車両や駅施設・タクシー・バス・空港・航空機などの「交通機関」は399億円で、全体の49.8%と約半数を占めた。小売店やショッピングモール・美容室・飲食店といった「商業施設・店舗」は171億円となり、全体の21.4%になった。
様々な屋外空間に取り付けられるデジタルサイネージが該当する「屋外」は136億円で、全体の17.0%を占める結果に。中でも「屋外(大型ビジョン)」のカテゴリーは、2027年に225億円まで市場の伸長が予測されている。
この他、地方自治体の建物内や商業ビル・居住用マンションのエレベーター、映画館(シネアド)などを含む「その他」は、全体の11.9%を占めると推測された。
【調査概要】
調査対象:デジタルサイネージ広告関連事業者
調査手法:CARTA HOLDINGSとデジタルインファクトが保有するデータ、公開データ、デジタルサイネージ広告事業に関わる企業へのインタビュー調査
調査時期:2023年10月~11月
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