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小さな会社、大きな仕掛け

人の心にインデックスされる記事を発信 ベイジ流「ソートリーダーシップ型オウンドメディア」

 プッシュ型の営業を行わず、下請け案件もほとんど受けることがない。自社の思想、取り組み、経営者のスタンスをオウンドメディアやSNSで赤裸々に発信し、ガラス張りの経営を行うWeb制作会社がある。代表の枌谷さんが率いるベイジだ。今回はWeb制作会社として理想的な経営を実践するベイジの大きな仕掛けを紐解いていこう。

※本記事はMarkeZineプレミアムの有料記事です。1月19日(金)~26日(金)の期間限定で無料公開しています

半年先の受注まで決まっていることも

 Web制作会社のベイジは、オウンドメディア「knowledge/baigie(ナレッジ・ベイジ)」やSNSで、幅広いジャンルの情報を発信している。自社の思想や取り組みに賛同・共感してくれた企業を主な取引先とすることで、従業員の疲弊を防ぎつつ、圧倒的な成果を上げ続けているのだ。波はあるが、時期によっては半年先の受注まで決まっていることがあると言う。自転車操業に陥りやすいWeb制作会社にあって、信じ難い状況だろう。

knowledge/baigieのサイトトップ
knowledge/baigieのサイトトップ

 ベイジの代表を務める枌谷さんが情報発信を始めたのは、ブログの全盛期だった2000年代後半だ。創業初期からクライアントや紹介に恵まれていたため「情報発信によって何かを得よう」とは特に考えていなかったそうだが、世の中のトレンドに乗る形で「社長ブログ」を始めたところ、そのやり方が自身に向いていたという。

ベイジ 代表取締役 枌谷力さん
ベイジ 代表取締役 枌谷力さん

「当時、社長ブログを更新すると、はてなブックマークされる→はてなブックマークの人気エントリーコーナー『ホッテントリ』に掲載される→Xでエントリーが盛大にバズるという流れがありました。一連の流れを経験して、Xを本格的に使うフェーズだと考えたんです。ちょうど採用を強化したい時期でもあったため『何となくやってみようかな』くらいの温度感でX(旧Twitter)を始めました」(枌谷さん)

 2017年頃からXでの情報発信を本格的に開始し、2019年に新しいオウンドメディアとしてknowledge/baigieをオープンした。2017年頃と言えば、XやInstagramなど複数のSNSが加速度的に普及した頃である。SNSが普及する以前は、多くの人がGoogleを筆頭とする検索エンジンに特定の検索キーワードを入力することで、能動的に情報へアクセスしていたわけだが、2016年頃を境に各種SNSで自身の趣向に合うアカウントをフォローし、それらがポストした情報を得る動きが広まった。つまり、仕事関連の情報はXで、飲食やアパレル関連の情報はInstagramで得るなど、受動的に情報を得る手段が増加したのだ。

ノウハウばかり発信しても「おもしろくない」

 情報はいつの時代も何らかの形で絶えず発信されているが、時代とともにその受け皿は変わり続ける。ただがむしゃらに情報発信だけをしていても意味はない。見られる場所・形式で発信しなければ、情報がターゲットに届くことはないのだ。枌谷さんはオウンドメディアの更新のみならず、Xでの情報発信をセットにすることで、ターゲットに情報を届けることができたのだろう。

「オウンドメディアの更新とXでの情報発信を継続しているのは、単純に好きだからです。継続的に発信していると、私個人のみならず会社のことを知っていただく機会になります。最近は採用面にも影響があり、自社サイト経由の応募はもちろん、外部の求人サービス経由で応募してくる方のほとんどが当社のコンテンツを認知しています。これはとても大きい影響ですね」(枌谷さん)

 オウンドメディアを運営している企業とそうでない企業とで内定辞退率を比較すると、前者のほうが低い傾向にある。会社の情報が外に出ている場合、求職者が自身との相性を事前に測ることができるためだろう。

 knowledge/baigieの特徴は、コンテンツのバリエーションにある。Web制作のノウハウだけでなく「web3と社会正義の時代」「時間にまつわる11の原則(ビジネス編)」「仕事のストレスを軽減させる8つの思考」など、多岐に亘るテーマでお役立ちコンテンツを発信し続けているのだ。

 このことは、採用だけでなくコーポレートブランディング全体にも寄与していると言えるだろう。Web制作のノウハウばかりを投稿したオウンドメディアは、Web制作に関わる人たちにとっては有益かもしれない。ただし、そこでベイジのクライアントにメッセージを届けることは難しい。

「その点は意識して運営していますね。何よりも、Web制作のノウハウばかりを投稿しているオウンドメディアはおもしろくないですから」(枌谷さん)

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この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/01/30 19:27 https://markezine.jp/article/detail/44575

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