コネクテッドテレビが持つメリットとは?
――最近はコネクテッドテレビへの広告出稿する企業も増えていますが、御社はいかがですか。
コネクテッドテレビには注目しています。普及率が高くなっていることに加え、世代を問わず様々な方にリーチできる場所になっており、今後ますます重要な媒体との1つだと考えています。

コネクテッドテレビは、デジタル的な側面とテレビ的な側面の両方の良さがあり、多くのメリットがあると考えています。デジタル的な側面では、年齢や興味関心に合わせてターゲティングができるメリットがあります。テレビのような良質な視聴態度が期待できつつ、デジタル的なターゲティングが可能であるメディアであることは魅力です。今後よりターゲティングの精度が向上することを期待しています。
また、効果測定が可能であることもデジタルならではのメリットです。今後、広告接触が購買やブランドイメージの醸成や認知獲得などにどの程度寄与したかを、より精緻に測定できるようになると良いと思っています。
その他にも、地上波テレビCMと合わせてインクリメンタルリーチの最大化に寄与できるメリットがあります。地上波テレビCMでは接触が難しいユーザーにも、コネクテッドテレビの動画配信サービス視聴時に広告を配信することでリーチできる可能性があります。地上波テレビCMとコネクテッドテレビを組み合わせることで、精度高く、かつ効率的にインクリメンタルリーチの最大化に取り組みたいと考えています。
テレビ的な側面では、地上波テレビに近い視聴環境のため、広告に対するストレスが少なく、視聴完了率が高くなることもメリットだと感じています。実際にスマドリの広告展開において、コネクテッドテレビで広告を配信したところ、YouTubeにおいてスマホへの広告配信よりコネクテッドテレビへの広告配信のほうが、30秒程度の動画素材の視聴完了率が高い結果となりました。
お客さまのインサイトを捉えたコンテンツ×最適なメディアプランニングを目指す
――最後に今後の展望を聞かせてください。
お客さまのインサイトを追求したコンテンツの開発と、最適なメディア展開の掛け合わせで、「お客さまの心を動かす広告展開」の実現に向けて、今後も取り組んでいきたいです。コンテンツ開発に関しては、スマドリの事例のように“お客さまを真ん中”に置いて、インサイトを捉えたコンテンツ開発に取り組みます。
一方メディアに関しては、「マス×デジタル×リアル」で効果を最大化していきます。テレビCMは広告認知率が高く、引き続き重要なタッチポイントです。一方で、地上波テレビではリーチできない層が増えてきている状況もありますので、伸長しているコネクテッドテレビやデジタルメディアなども活用し、幅広い層へのアプローチにも取り組んでいきます。
2024年のアサヒビールの事業方針は、『もっともっと、面白くなる。アサヒビール~「お客さまのワクワク」を生む独自価値・新価値の追求~』です。お客さまのインサイトを追求したコンテンツと最適なメディア展開の掛け合わせを通じて、お客さまがワクワクを生み出せるような「お客さまの心を動かす広告展開」を実現していきたいです。