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第107号(2024年11月号)
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「コンテンツはリードを生み出す重要な資産」BtoBマーケターが知っておくべき、コンテンツ制作の極意

SEOでは画像も重要な要素に

 公開から1位になるまでの間は、広告などのプロモーションは行っていない。アップしただけでこの結果につながったという。半年後には、さらに変化が起こった。2023年2月に突然、「導入事例」という単一キーワードで検索順位が6~7位まで浮上してきたのだ。

 「導入事例」の単一キーワードでも検索順位がつき始めたことを察知した佐藤氏は、コンテンツの内容をさらに追加した。そしてついに、同年4月29日に「導入事例」で1位を獲得した。取り組みのポイントを佐藤氏はこのように整理する。

 「対象としたキーワードで検索順位がつき始めたら、さらに検索意図の網羅性を高めるなど内容をリッチ化していくことで、安定的に1位が出るようになりました」(佐藤氏)

 しかし同じコンテンツで、佐藤氏は一度大幅な検索順位のダウンも経験している。2023年12月に、キービジュアルを生成AIで作った画像に変更。すると、検索順位が落ちてしまったという。その原因を月岡氏が分析する。

 「生成AIの画像が良くないというよりも、あまりコンテンツと関係のない画像と見なされたのでしょう。また、Web上に転がっているフリー画像で画像検索すると、それを使っているサイトが大量に出てきます。それをオリジナリティの低さとして認識することはできると思われますし、実際フリー画像からオリジナル画像に変更したことで検索順位が上昇した事例もあります」(月岡氏)

 月岡氏はこの原因を踏まえ「ユーザー理解を助けるオリジナル画像を作ったほうが絶対効果が良い」と伝えた。佐藤氏は本件について月岡氏にも相談していて、画像をもとに戻したところ、ほどなくして検索順位も1位に返り咲いたそうだ。

コンバージョンまでつながるコンテンツの事例

 次に佐藤氏は、GAXマーケティングが支援するクライアントのSEOに関する事例を紹介した。

 情報セキュリティ領域のクライアントのケースでは、1記事あたり5,000字ほどで16記事を公開。公開翌月から、自然検索流入のトラフィックが上昇。自然検索のセッション数は20倍となった。SEO成果だけではなく、それ以外の効果も導くことができたという。

 「このお客様は、コンテンツの内容をそのままメールでも配信しています。メールタイトルは記事タイトルで、本文をそのまま貼り付けて読める形です。そのメールの開封率は50%、メールから案件が発生することもあると聞いています」(佐藤氏)

 また、「中途採用」領域の強化を行った人事部向けメディアでも、半年間でリード獲得数10倍、Webからの獲得リードはほぼ100%案件化した事例があったと話す。

 佐藤氏と月岡氏は最後にSEOとコンテンツマーケティングに必要なポイントをまとめ、セッションを終えた。

 「買い手の購買を支援する情報提供をしていきましょう。ポイントは、売り手の知見を余すところなく発信して、買い手の学習を支援していくこと。それによりおのずと検索上位に自社コンテンツが露出していくようになり、より確度の高い買い手からのリードが獲得できると思います」(佐藤氏)

 「サイト分析を1~2人のマーケターで行われている企業も多いと思います。リソースが限られる中で、買い手のニーズを確認するためのツールとして『ミエルカSEO』が役立ちます。ユーザーニーズ分析、サイト分析の効率化機能も併せ持っており、カスタマーサクセスが伴走するサポートも付帯しています。ぜひ『ミエルカSEO』を活用いただき、効率的にコンテンツマーケティング・SEOを進めていただきたいと思います」(月岡氏)

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社Faber Company

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/19 10:30 https://markezine.jp/article/detail/45324

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