SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

広告/マーケティングにおける7つの転換点~『2030年の広告ビジネス』番外編

ID取得型マーケティングの限界【広告/マーケティングにおける7つの転換点】

膨大なデータに向き合う時にAIが本領を発揮する

 2005年頃、著者はブラウザベースマーケティングという考え方を提唱していました。その時点では、「会社で使っているPCと自宅で使っているPCは別人格だから、同一人物として紐づける必要はない」という程度のものでしたが、別人格化はデバイスとの向き合いレベルではないのです。カメレオン化をもっと分析してみる必要があるでしょう。

 マーケティングにおいては、対象を何かで括るのが基本ですが、ヒトで括ることに限界があるとすると、ヒトの特定以外にもコンテンツ、コンテキスト、タイミング、位置情報などを総動員する必要があります。従来なら「やはりそうなのか……」と膨大なデータに向き合う苦労を想像してガッカリするかもしれませんが、ここでこそ、AIが本領を発揮します。さらには広告配信結果のデータを活かせるのです。

課題を創出するプロセスには意味がなくなる

 従来はやりっぱなしでしかなかった広告のエグゼキューション。人力ではどうにもできなかったエグゼキューションを、AIを利用することで、次のステージに進めます。

 AIは現状追認型の分析というより、需要予測をしてくれるでしょう。そうなると、「コンサル」→「プランニング」→「エグゼキューション」→「コンサル」のループにおいて、エグゼキューションから次の課題を創出するというプロセスは、AIにとって意味はなく、自然に最適化が回ることになります。

 つまり「何が課題なのか」などということは、暇なら解明してみてもいいけれども、基本全く意味のないことになるでしょう。筆者の現役の時の話でなくて良かったです(笑)。解明することも筆者にとっては楽しかったですから……。次回は「従来型広告枠の効果減衰」について言及していきます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
広告/マーケティングにおける7つの転換点~『2030年の広告ビジネス』番外編連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

横山 隆治(ヨコヤマ リュウジ)

横山隆治事務所 代表取締役
ベストインクラスプロデューサーズ 取締役 ファウンダー
トレンダーズ 社外取締役

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒業。同年、旭通信社(現・アサツー ディ・ケイ/略称:ADK)に入社。インターネット広告がまだ体系化されていなかった1996年に、日本国内でメディアレップ事業を行う専門...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/04/19 09:00 https://markezine.jp/article/detail/45371

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング