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イベントレポート

シルク・ドゥ・ソレイユ元CEOが語る、ビジネスの成長につながる“八つのマインドセット”

 米国時間の9月23日から25日にかけて開催された、Braze社主催のビジネスカンファレンス「Forge 2024」。業界のリーダーやエキスパートがラスベガスに集まり、カスタマー・エンゲージメントの未来を形づくるための戦略やノウハウが多数共有された。本記事では、Keynoteに登壇したCirque du Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)の元社長 兼 元CEOのDaniel Lamarre(ダニエル・ラマー)氏のセッションをレポート。同氏が語った、すべてのマーケターが持つべきマインドセットや、テクノロジーと人間の共存の可能性について伝える。

日々のビジネスに求められる“創造性”

 Cirque du Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)は、カナダのケベック州に拠点を置き、70ヵ国以上で活躍するエンターテインメント集団だ。人間の持てる能力の限界まで追求したパフォーマンスと、生演奏、照明、舞台美術、衣装、振付に至るまでこだわり、それらを融合させることで、世界中で人気を博している。

  米国時間の2024年9月24日に開催された、Braze Forge 2024のKeynoteには、同社の元社長 兼 元CEOで現在、エグゼクティブ・バイス・チェアマンを務めるDaniel Lamarre(ダニエル・ラマー)氏が登壇。ダニエル氏は、「ビジネスにおいて最も重要になるのは創造性の発揮である」と述べた。

Cirque du Soleil Entertainment Group Executive Vice Chairman Daniel Lamarre(ダニエル・ラマー)氏

 日々の業務の中で同じことを繰り返すのではなく、常に新しいアプローチを探し、新たなソリューションやテクノロジーを発見していくことが今のビジネスに求められているという。

 では、ビジネスで創造性を発揮していくためにはどうしたら良いのだろうか?

 ダニエル氏は、映画監督James Cameron(ジェームズ・キャメロン)氏から得た学びを紹介した。シルク・ドゥ・ソレイユには同監督の代表作「アバター」をスピンオフした舞台作品「トルーク」があり、両者はその制作でともに仕事したという。

創造性を生み出すために求められる“創造性の目的”

 「以前、ジェームズがカナダのモントリオールにあるクリエイティブセンターに来た時の話です。ほとんどの人が1時間強で見学できる当施設を非常に多忙なはずの彼は5時間かけて見学していました。理由を尋ねたところ、一緒に仕事をする技術スタッフや衣装スタッフなどのすべてを知っておきたいからだと彼は答えました。この彼の行動は、彼の強い好奇心と仕事に完璧を求める姿勢、創造性への強い探求から来るものであると感じました」(ダニエル氏)

 このキャメロン監督の事例を踏まえて、日々の業務で創造性を発揮していくためには、「好奇心」「完璧の追求」「常に最高のチームの中に身を置く」「日常的な探求」が大切であるとダニエル氏は語る。

 次に、ダニエル氏は、創造性を発揮するためにAIをどう活用していくべきかについて言及。「クリエイター、マーケター、人事などあらゆる業界・職種の人は、AIができる基本的なことは理解しておくべきだ」と主張した。

 なぜなら、「AIがタスクをこなすことが自身の創造性を生み出すことにつながるためだ」とダニエル氏。AIがタスクを行うことで時間が確保できるようになる。この時間を活用して、たとえば毎朝に、短時間でも自身の創造性を刺激する活動を行うことで、自身や会社が抱えている課題に対する新たなソリューションが生まれてくるのだと語る。

 ただし、その際に重要と話したのが、「創造性を発揮する目的」だ。たとえば、ダニエル氏であれば、「アーティストが活躍できる仕事をいかに生み出すか」を目的としている。同氏によれば、現在存在している世界中のアーティストのうち、その仕事だけで生活ができる人は1%にも満たない。そのため、日々創造性を発揮し、新たなショーを制作。アーティストがクリエイターとしての能力を発揮できるような仕事を約2,000種類も提供してきたと説明した。

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。新卒で人材派遣の会社にて営業職を経験し、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/24 08:30 https://markezine.jp/article/detail/45455

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