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ポストCookie時代の本格到来を乗り越える

ポストCookieに向けて必要な計測とターゲティングの対応とは【IM簗島氏とオプト岩本氏が解説】

計測面で必要なポストCookie対応とは?

――ここまで、ターゲティング面での対応をご紹介いただきました。続いて、計測面での対応を紹介いただけますか。

簗島:計測は以下の対応が考えられます。

1.プラットフォームが提供する各種計測ソリューションを活用

2.従来の効果計測ツールのCookieレス対応機能を活用

3.データクリーンルームの活用

4.MMMやアンケートなどのリサーチ

 これまでは、デジタルマーケティングにおける手法も限られており、ユーザーが使うデバイスもそこまで多くなかったので、Googleアナリティクスをはじめとした既存の計測ツールの機能性が高く、それだけ見ていれば結果がある程度わかり、意思決定できていました。

 しかし、利用するデバイスが増え、デジタルマーケティングが担う役割も増えてきている昨今では、既存の計測ツールのみでは十分な判断が難しくなっています。そこにポストCookieが合わさってさらに計測が難しくなっています。それぞれの計測の強み・弱みを上手く組み合わせながら、マーケティング全体像の解像度を上げていくことが重要です。

計測を整えつつ、ファーストパーティデータ活用から始めよう

――ターゲティングと計測、様々な対応をご紹介いただきましたが、まずどこから手を付けていくのが良いのでしょうか。

簗島:計測は最適解がなく、長期で取り組んでいくべき課題です。計測に関する対応は進めつつ、まずはターゲティングに関する対応を行っていくことが重要です。

岩本:おっしゃる通り、計測は唯一正しい答えがなく、今まで正解とされていたラストクリックCPAが揺らいでいるタイミングです。中長期目線で見ると計測のあり方を議論していく必要がでてきています。

 一方で、計測においてもターゲティングにおいても、ファーストパーティデータが重要です。正しくファーストパーティデータを整え、計測や活用できることが最初に取り掛かるべきことであると考えます。

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「今までできていた」にしがみつかない。リセットしよう

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/18 07:30 https://markezine.jp/article/detail/45517

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