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その手があったか!生成AIでコンテンツマーケティングを“劇的にラクにする”プロンプト術

調査→発見→評価で「検索意図の抜け漏れ」ナシ!生成AIで完成度の高い記事を作るコツ

 コンテンツマーケティングは集客の要として重要ですが、質の高いコンテンツを一貫して生み出し続けることは、想像以上に難しいものです。この記事では、生成AIを使って検索上位を狙える高品質なコンテンツを編み出す方法を、「調べさせ→発見させ→評価させる」の3ステップでお伝えします。

【1.調べさせる】検索意図を一緒に探る

 コンテンツを評価するのは読み手です。よって、読み手が何を欲しているかを知るのが第一歩です。その意図の解像度が上がるほど、書くべきコンテンツの輪郭がはっきりします。

 ただし、様々なバイアスがかかっている作り手側の人間が、検索する当事者に完全になりきるのは不可能。そこで生成AIの出番です。

 例として、「電動歯ブラシの選び方」をテーマに記事を書くとします。

画像を説明するテキストなくても可

 まずは、(1回目の記事でもお伝えしたように)役割、文脈、行動を与えます。

<プロンプト>

【役割】

あなたは電動歯ブラシに詳しい専門家です

【文脈】

# 記事テーマ
・「初めて電動歯ブラシを買う人向けのガイド」

# 記事の条件
・情報提供型

# 想定読者
・電動歯ブラシに強い興味を持つが、同時に不安を抱える人
・予備知識はほぼない初心者

# 目的
・検索キーワード「電動歯ブラシ 選び方」でGoogle検索1位を獲る

【行動】

上記の文脈をもとに、以下のリサーチを行いなさい

# リサーチのルール
・想定読者が持つ不安、疑問、懸念を網羅的に洗い出し、理由を添えてリスト化する
・それらを解消するための情報を具体的にリスト化する
・説得性と妥当性を担保できる一次情報、データ、画像、動画、図解、体験談、専門家の助言、表やグラフを洗い出す

 出力結果を見やすく編集したものがこちら。今回はChatGPTを使いました。

<出力結果>

選択肢が多すぎて、どれを選べばいいかわからない

●理由
・市場には多種多様なブランドとモデルがあり、選択肢の多さが選び方を難しくしている

●必要となる情報
・電動歯ブラシの主なタイプ(音波、回転式など)とその特徴
・各タイプの利点と欠点
・主要ブランドとモデルの比較表やランキング
・実際のユーザーレビューと評価

価格と品質のバランスが取れているかどうかの判断が難しい

●理由
・価格が高いものが必ずしも品質が良いわけではないが、安すぎる製品には品質面での不安がある

●必要となる情報
・各価格帯で推奨されるモデルとその性能レビュー
・高価格帯と低価格帯の製品の比較解析
・コストパフォーマンスに優れたモデルの紹介

歯や歯茎に悪影響を与えないかの不安

●理由
・電動歯ブラシは手動ブラシとは異なり、使用方法が不適切だと歯や歯茎にダメージを与える可能性がある

●必要となる情報
・正しい使用方法のビデオチュートリアルやイラストガイド
・歯科専門家による助言や推薦
・製品に関する安全認証や試験結果

使い方が複雑ではないか、または使いこなせるかどうか

●理由
・初めて電動歯ブラシを使う場合、操作が複雑であったり、正しい使い方がわからないことが不安の要因となる

●必要となる情報
・ステップバイステップの使い方ガイド
・メンテナンスと清掃の方法
・トラブルシューティングの解決法

長期的に見てコストがかかるのではないか(替えブラシのコストなど)

●理由
・電動歯ブラシは替えブラシが必要となるため、維持費が心配される

●必要となる情報
・長期的なコスト分析(本体価格、替えブラシのコスト、電池または充電のコスト)
・替えブラシの価格比較と推奨購入サイクル
・コスト効率良い電動歯ブラシの選び方

製品の耐久性や保証に関する不安

●理由
・製品が壊れやすい、または保証期間が短い場合、長期的な投資としての価値が低下する

●必要となる情報
・各製品の保証内容と期間の詳細
・耐久性に関するユーザーからのフィードバックと評価
・アフターサービスとサポートの可用性

 理由と必要となる情報が明確なので、記事の執筆がしやすくなりました。検索意図は、まずまず洗い出せた気がします。

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/10 07:00 https://markezine.jp/article/detail/45620

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