リールの質は「企画×台本×撮影×編集」の掛け算である
リールの質を左右する「企画」「台本」「撮影」「編集」のポイントをそれぞれ見ていきましょう。
企画づくりの5ステップ
リールの企画は次の大まかな流れに沿って行いましょう。
- アカウントの目的を理解する
・認知拡大なのか、集客なのか、採用なのか
・アカウントのターゲットは誰で、どんな価値を届けたいのか- 競合リサーチ
・アカウントの目的を元に同ジャンルの競合アカウントをリサーチする- フォーマットを決める
・アカウントの大枠の方向性を実現可能性も加味して決める
「100日後に〇〇」「社長社長〜(社長×社員)」「vlog形式」など
演者あり or なし、顔出しあり or なし、アフレコあり or なし など- テーマを決める
・たとえばダイエットのジャンルなら
「『二の腕が細くなるストレッチ5選』が伸びているからこれにしよう」など- 独自性を入れる
・自社の特徴、商品・サービスへの想い、強み、市場全体を見たときのポジションなど
台本づくりの7ステップ
撮影前には必ず台本(と絵コンテ)を用意し、ゴールイメージを共有するのが大切です。次のようなステップで進めると完成度が高まります。
- 目的を明確にする
リールの目的と期待する反応を再確認しましょう。- 長さを決定する
20〜60秒の範囲でリールの長さを決め、参考動画を基にします。- ストーリーを組み立てる
簡潔で興味を惹くストーリーを構築します
・冒頭で惹きつける
・中盤で興味づけする
・中盤で見どころを伝える
・最後にアクションを促す- テキストの作成
参考動画を基にシンプルでわかりやすい文言にしましょう。- 画面イメージの作成
「画面イメージ」欄に具体的な場面イメージを記載し、テキストとリンクしているか確認します。- 絵コンテの記載
「表情 / 撮影画角 参考」欄に絵コンテを記載します。- 台本の再確認
台本が完成したら、以下を再確認します。
・ストーリー構成
・無駄な表現がないか
・画角や絵が飽きないか
・目的と内容に乖離がないか
ちなみに、実際の社内の台本はこんな感じです。

撮影のコツ
ユーザーの視線を捉え、見やすさも担保するために以下を抑えておきましょう。
- 対象物は画面の少し上に配置
理由:人は無意識に画面の上部を見るため。- 動きをつける
理由:動いているものに目が惹かれるため。- 他の動画を参考にする
理由:良いシーンを取り入れるため。- 寄りで撮影するシーンを入れる
理由:画角に変化をつけ、飽きさせないため。- 直感的にわかるシーンを撮影
理由:ユーザーに直感的に理解させるため。- 手ブレを防止する
理由:画面が揺れると見にくくなるため。- 余白を作る
理由:どこを見れば良いかがわかりやすくなるため。- 自然光や照明を使う
理由:画面が明るく見やすくなるため。- ピントを合わせる
理由:ぼやけた映像は見にくいため。- カメラワークはゆっくりと
理由:速いカメラワークは見にくく酔いやすいため。
編集の「NGチェックリスト」
編集は完成度に直結する段階です。これまでの工程で気をつけていても失敗が見つかることがしばしばあります。投稿してから後悔しないように、細部に至るまで確認しましょう。ここでは弊社で使っているNGチェックリストをお見せします。
- カットが甘い
- 画面転換・切り替えがない
- ノイズ入りすぎ
- テロップ位置がバラバラ、画面転換時に残っている、テロップ同士を被せる
- テロップ文字数が多い
- テロップがダサい
- タイトル視認性が悪い
- 画面の抑揚(拡大や動き)がない
- テロップを画面ギリギリまで使っている
- 音声がBGMや効果音で聞こえない
- 顔色パンプキン(白飛びなど)
- 目を瞑って聞いたら間が変
- ひらがな・漢字・カタカナのバランスが変
- 初心者なのに自己流で編集する
- 画面が暗いのに、明るさを調整もしくはフィルターをかけていない
- 画質が低い
- 動画の動きが早すぎる(見ていて酔う)
- 不要な間がある
- (被写体が)ブレている素材を使用している
- 最初の惹きつけ(の仮説)がない
今回は、レッドオーシャン化するInstagram市場においてアカウント成長させていく上でのポイントをコンセプト設計、フィード投稿、リール投稿に分けて解説しました。
次回以降では、今回ご紹介しきれなかった、広告施策、インフルエンサー施策、UGC施策などについて具体的な内容もお伝えし、アカウント成長および売上につなげるための実践方法を解説していきます。