GMOインターネットグループで、インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ&AIは、保有する国内モニターパネル「JAPAN Cloud Panel」のモニター1,105人を対象に、AIトレンドに関する自主調査を実施した。
本調査はAIに対する理解を深め、多くの人がAIを活用し、社会の発展に貢献することを目的とした定点調査。2024年5月に実施した今回の調査は3回目となり、初回は2023年11月、2回目は2024年2月に調査を行っている。
生成AIの認知率・利用経験率の伸びは停滞気味に
生成AIの認知と利用状況について質問。「知っている人」(非常によく知っている・ある程度知っている・少し知っている)は72.1%と、2024年2月の71.1%と比較して1.0ポイント増加した。2023年11月と2024年2月の調査結果では7.5ポイント増加しており、この結果と比較すると増加幅が小さく、停滞気味と言える。
利用状況についても、「使ったことがある人」(日常的に使っている・ときどき使っている・ほぼ使わない)が33.8%と、2024年2月の33.5%と比較して0.3ポイントの増加に留まった。
勤務先での業務活用に肯定的な人は38.1%
有職者(パート・アルバイトを除く)に対して、勤務先における生成AIの業務活用についてどのように捉えているか質問。活用することに対して肯定的な人(積極的に活用を進めるべき・一定の活用は必要だが、慎重に進めるべき)は38.1%、否定的な人(活用には消極的・否定的)は15.9%で、肯定的な人が否定的な人の2倍以上となった。
「積極的に活用を進めるべき」と考えるのは10.5%。また「わからない」と回答した人が46.0%と最も多かった。
次に、取引先での生成AIの業務活用について質問。好感を抱く人(とても好ましい・どちらかといえば好ましい)は32.5%、好ましくないと考える人(どちらかといえば好ましくない・まったく好ましくない)は15.7%という結果になった。
定期的に利用する生成AIツール1位は「ChatGPT」61.8%
生成AIの利用状況について「日常的に使っている」「ときどき使っている」と回答した人を対象に、定期的に利用している生成AIツールを質問(複数回答可)。
2024年5月時点での回答が多かった生成AIツールは多い順に「ChatGPT(OpenAI)」61.8%、「Microsoft Copilot(旧Bingチャット・Microsoft)」19.4%、Gemini(旧Bard・Google)」17.0%という結果になった。
2024年2月の調査比較すると、多くのツールで利用率が減る中で「ChatGPT(OpenAI)」は、13.4ポイント利用率を伸ばした。2024年5月13日に新モデル「GPT-4o」の発表と大幅なアップデートがあったことが、利用増加の一因と考えられている。
【調査概要】
調査テーマ:AIトレンドに関する自主調査
調査地域 :日本国内
回答者数 :1,105名
調査対象 :15歳以上の男女
調査期間 :2024年5月20日
調査方法 :オンライン調査
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