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「30代で100万人の役に立つ」広告代理店→I&CO Tokyo代表に 近藤まり子氏のキャリアと展望

30歳の節目に見つめ直したキャリア観「20代と違って30代は難しい」

──20代でも人生の目標を立てていましたか?

 20代でも目標は立てたはずなのですが、覚えていないですね(笑)。確か30代を目前にして、改めてキャリアについて考えた時に「30代のキャリアは難しい」と思ったんです。

近藤まり子さん

 30代はライフステージの変化が多い年代ですし、今まで身に付けたスキルや経験の中で、ずっと使えるものと、使えなくなるものが出てきます。だから、突っ走っていれば結果がともなった20代とは違って、30代は軸足を決めて考えていく必要があるなと。また、目指す方向を決めたほうが自分もおもしろいと思える仕事ができる気がしたので、30代の目標を決めました。

広告代理店ではできない経験とキャリアを積みたい

──どうして「人の役に立つ」ことを30代の目標に掲げたのでしょうか?

 働く上で「人の役に立つ」ことが、最も嬉しく感じるからですね。

 「Young Lotus 2019(※)」におけるPopular Vote賞の授賞など、20代の頃はコンペティションに参加させていただく機会が何度もありました。名誉なことですし、チームメンバーや教育してくださった皆さんにはもちろん感謝しています。しかし、アイデアに対して審査員の方々に賞をいただいた時の嬉しさは、継続しなかったのです。同じ時間と労力を掛けるなら、自分が本当に人の役に立っていることを実感できる仕事に集中したいと考えるようになりました。

※Young Lotusは、アジア太平洋地域の広告アワード「ADFEST(アドフェスト)」における若手向けのワークショップ・コンペティション

──I&COでは、戦略や施策の上流部分を担われていますが、かつて在籍していた広告代理店では違ったのでしょうか?

 一概に言えることではありませんが、広告代理店は広告を頼むところだと思われていますし、それが専門性です。素晴らしいことではありますが、私自身は一時的なものから中長期的なもの、限定的なインパクトから大きいインパクトを生む仕事に携わりたいと思いました。たとえばユーザーをデジタル上でどう動かすのか設計したり、一企業の中で従業員の方々のモチベーションを上げたりといった、広告的なアプローチだけでは解決し得ないことにチャレンジしたかったのです。

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上流工程に携わるためのキャリアの築き方

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この記事の著者

竹上 久恵(編集部)(タケガミ ヒサエ)

早稲田大学文化構想学部を卒業後、シニア女性向けに出版・通信販売を行う事業会社に入社。雑誌とWebコンテンツの企画と編集を経験。2024年翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46036

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