スマートフォンゲームの黎明(れいめい)期より、様々なゲームプロモーションに携わってきたアドウェイズは、マーケターの課題解決を目指すプロジェクト型組織「ADWAYS Game Works」を設立した。
同組織は「ゲームの価値を広告によって高める」をミッションに、ゲームにおけるマーケティング手法や、広告コミュニケーションを多角的に調査し、共有を行うことで、マーケターの課題解決をサポートする。
日本のスマートフォンゲーム市場は1兆円を超え、国内外のデベロッパーが参入する成熟期を迎える中、ヒット作を生み出すには効果的なマーケティングがますます重要となっている。加えて、ユーザーニーズの多様化やエンタメサービス間の競争激化が課題となっている。そこでアドウェイズは同組織を立ち上げ、データや配信実績等を共有し、ゲーム市場全体の活性化や、広告業界全体の発展につながることを目指す。
ブロックチェーンゲームのユーザー傾向調査を一部公表
今回は調査データの一例として、ブロックチェーンゲーム(※)のユーザー傾向調査の一部を公開した。
※ブロックチェーンゲームまたはNFTゲームとは、ゲームプレイによって暗号資産やNFT(代替不可能トークン)が得られたり、ゲーム内で所持するキャラクターやアイテムをNFTとして売買できたりするゲームを指す
本データによると、ブロックチェーンゲーム自体を「知らない」と答えたスマホゲームユーザーは66%にのぼり、かつゲームのサービス内容や取引システムに大きくひもづく「仮想通貨(暗号資産)」の利用に不安を持つユーザーが少なからず存在する傾向となっている。
また「どのような要素があればブロックチェーンゲームをプレイしてみたいか」という設問に対し、ブロックチェーンゲーム、スマートフォンゲーム、どちらのユーザーも回答項目に大きな差はない結果となった。
このことから、ブロックチェーンゲームはゲームとしてのクオリティーを担保し、さらにブロックチェーンに対する不安さえ払拭できれば、新規ユーザー獲得につなげられる可能性があると同組織は考察している。
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