iOSに強いソリューションが限られる中で有効な打ち手
高橋:特に日本市場は、iOSのマーケットシェアが非常に高いのが特徴である一方で、iOSに強い広告ソリューションは限られています。サイバーエージェントさんの挙げられている成果からして『Moloco Ads』がiOSのユーザーに対しても有効な打ち手になっていることは明らかですので、こうした市場感の中でも非常に役立つものだと考えています。現在、サイバーエージェントさんとは当社の日本市場における売上シェアが一番の代理店パートナーとしてお取り組みをさせていただいております。
岡崎:当社では、各ローカルマーケットにおいて特徴的な配信先アプリの開拓を進めています。直近では、Google Ad Exchange経由でX(旧Twitter)への配信が可能となりました。日本での配信において、配信金額ベースで上位になっております。
認定代理店プログラムにより、相互理解と踏み込んだ運用が可能
━━Molocoでは認定代理店プログラムの強化にも取り組んでおり、2024年2月にはグローバルでも開始されています。改めて概要をお教えください。
高橋:認定代理店プログラムの特徴は大きく三つあります。
- Molocoのトレーニングリソースや、新規ビジネス提案時の支援など、豊富なリソースと各種インセンティブを提供し、新規ビジネスの獲得を支援
- 新製品の発表や製品アップデートの先行体験のほか、営業支援、データスペシャリストによる分析サポートを優先的に利用できること。またクリエイティブチームやプロダクトチームなどMolocoのグローバルチームからの優先的なサポート
- 認定資格、アワード受賞など様々なマーケティング機会を通じて、業界におけるリーダーシップを取っていただける支援
岡崎:ご説明の通り、2024年2月にグローバルで公式に認定代理店プログラムをローンチしました。会社として代理店様のビジネスへの支援を本格的に打ち出し、そのプログラムの一環として、4月に弊社の韓国オフィスでAPAC(アジア地域)の認定代理店を集めたイベントを実施しております。
サイバーエージェントさん含め日本の広告代理店様をお招きし、当社のデータサイエンティストチームや、配信先のアプリと連携を取っているサプライチーム、プロダクトスペシャリストチーム、クリエイティブチームなどとミーティングを行っていただきました。意見交換を通じて、よりMolocoのプロダクトに関する理解を深めていただける機会になったと思います。
実は、広告ビジネスのほとんどが代理店中心になっているのは日本マーケットならではの特徴であり、グローバルからも非常に注目されています。代理店の成功事例としてサイバーエージェントさんにご登壇いただき、弊社チームに成功要因や日本というローカルマーケットのインサイトを共有していただいたことは大きな意義があります。
━━2023年6月から認定代理店となっているサイバーエージェントでは、認定代理店のメリットをどのように感じていますか。
金子:岡崎さんからご紹介のあった韓国でのイベントでは、プロダクトチームと分析チーム、クリエイティブチーム、サプライチームと議論を交わさせていただきました。
たとえば、弊社のクライアントから要望をいただいていた「クリエイティブの細かな分析」もその議題の一つ。その結果、これまで代理店にはあまり開示されてこなかったデータも分析できるように、新たな機能についても先んじて情報共有いただけました。
そのような一つ踏み込んだ運用・分析についてリアルでのミーティングができ、日本に持ち帰れる内容の多いイベントでした。韓国におけるMolocoさんの知名度の高さには非常に驚きましたね。