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第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

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国内総トラフィックがダウントレンドの中、データ分析から流入数増加につなげるヒントを得るには?

トラフィックシェア拡大中の企業の施策とは?

 今まではトラフィック全体が伸びていたため、自社の業界の中で最適化を目指す方向性で問題なかったといえる。しかし現在、国内のトラフィックボリュームは有限となっている中で、企業はどこにトラフィック拡大の可能性があるのかを見出さなければならない。

 「そのヒントは、トラフィックシェア拡大を実現している企業にある」と米田氏。成功している企業について細分化し深掘りしていくことで、どのようなマーケティング施策をしているのか学び取ることが、Similarwebのネット行動分析で可能となるのだ。

SimilarWeb Japan株式会社
カントリーマネージャー 米田匡克氏
SimilarWeb Japan株式会社
カントリーマネージャー 米田匡克氏

 本セッションでは、Similarwebのネット行動分析の一つの手法である「キーワード」を活用し、国内ファストファッションを事例に米田氏が解説した。

 まずトラフィックボリュームを見ると、「ZOZO」が強く次点で「UNIQLO」となっている。軸を「シェア」に変えると、3年間であまり状況は変わっていないことがデータから見えてきた。

 ここから期間を12ヵ月に縮めて前年との対比を見ると、シェアを上げている企業が判明した。「ZOZO」「BUYMA」はシェアを少し下げているが、「UNIQLO」「ベイクルーズ」「パル」「.st(ドットエスティ)」がシェアを伸ばしているのだ。そこで、シェアを拡大するこの4社をベンチマークとして絞り込み、データを深掘りしていった。

シェア拡大中の企業から、トリガーとなるキーワードを抽出

 シェアを拡大している企業をピックアップし、一つのセグメントとする。トラフィック発生の大半は検索がトリガーであり、この4社がどのようなキーワードでトラフィックを発生しているのかを見ていった。

 3ヵ月前のキーワードは「Tシャツ」であり、「Tシャツ オリジナル」「Tシャツ 著名なイラストレーター」「Tシャツ 骨スト(骨格ストレート)」といったキーワードの組み合わせでの検索行動が見られたと米田氏は紹介した。ここから、引き締まって見える効果がある「骨格ストレートTシャツ」や、著名なイラストレーターとのコラボで販売数が伸びるといった、トレンドがうかがえる。

 季節が変わるとキーワードも変化し、直近1ヵ月では「ビジネス ポロシャツ」が267%上昇したことが判明した。Similarwebを使うことで、「ビジネス ポロシャツ」で最もトラフィックシェアを取っている企業がどこか、ドメイン名とクリック数、前月比との変化がすぐにわかるのだ。

 「このように、最もトラフィックを獲得している企業の取り組みを確認し、訴求方法を学んでいくことができます。視覚情報を見ることもでき、どのような広告があるのかといったクリエイティブの確認もできます」(米田氏)

次のページ
トラフィックを解析し、データドリブンな施策運用を実現

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この記事の著者

西原 小晴(ニシハラ コハル)

 京都府立大学農学部出身。前職は大手印刷会社にて化学物質管理のシステム開発&管理者。退職後、化学・建設・環境法規制などの知識を活かして大手企業のライティングを行う。現在はリードナーチャリング、セールスライティングをメインとするマーケターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:SimilarWeb Japan KK

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2024/11/25 10:00 https://markezine.jp/article/detail/47000

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