会場レポート:Twitchコミュニティの魅力とは?
TwitchConの会場ではTwitchの多様性とコミュニティの“アツさ”を感じることができた。
ゲームの実況中継で始まったこともあり、CAPCOM、AT&T、Samsungなどのスポンサーがゲーマー向けの展示をしたり、Minecraftストリーマーが戦うMinecraft Championship Liveなども開かれていた。


人気のストリーマーがディベートをしたり、サイレントディスコなど音楽がメインのエリアも用意されていた。また、Artist Alleyではイラストレーターなどが自分たちのグッズを販売していた。
アーケードゲームが並んでいるエリアのスポンサーは「Differin(ディフェリン)」というスキンケアブランドだ。今年初めてTwitchに出稿するようになり、感触をえてTwitchConでもスポンサーをすることにした。TwitchはGenZとミレニアルが多くを占めており、スキンケア製品との相性が良いと判断したという。「ニキビや肌荒れで悩んでいる若者が多く、Twitchのコミュニティは理想的」と担当者。Twitchの親会社であるAmazonとブランド認知度などの指標を測定して、効果を実感しているとのこと。Instagram、TikTokなどでも出稿しているが、「Twitchのコミュニティは双方向性が強い。我々が一方向で発信しているのではなく、コミュニティとの対話ができる」と述べた。ブランドのチャネルでは、Twitch上でTwitchConの会場から、インフルエンサーとのやりとりや、スポンサーしているアーケードで起こっていることをライブ配信していた。


日本からはヤマハとローランド、VTuber向けのワイヤレスモーショントラッキング装置などを展開するShiftallなどがブースを構えていた。
ヤマハのブースでは、音楽を配信するストリーマーの演奏を楽しめた。同社は配信用の音響機材を提供しており、TwitchConへの出展は4回目。「海外では日本ほどの認知がないので認知を広げるのが目的」と担当者。音楽配信は最初はスマホで始める人が多いが、品質にこだわるうちに専用のオーディオ機器を購入する人が多いという。「楽器が音響機材を知ってもらう入り口になっている」という。
ローランドも音響機材を展示していた。音楽分野はTwitchが8月より、ライブ配信で合法的に楽曲を使用できるようにするプログラムを用意したこともあり、一気に機運が高まっている。
ヤマハの担当者は、「クリエイターの皆さんは熱心。やりたいことを伝えてくれるので、我々も刺激になっている」と述べた。



