ベネッセが検証、各Cookieレス対応の評価
セッションの後半には、ベネッセの大野氏からこれまで同社が取り組んできたCookieレスに対する対策とそれに対する評価・再現性についての紹介があった。
大野氏によると、一番目に見えて効果が出たのは「ファーストパーティデータを広告のターゲティングに活用すること」だという。
DM送付者や既存サービス受講者に対して広告配信を行った結果、これまでのリターゲティング配信に比べCPAは80%から90%改善したという。このような取り組みはこれまでログインベースのIDを持っているプラットフォーマーの広告でしか活用できなかったが、UID2を利用すれば、様々なメディアに配信を拡張することができる。
「UID2を活用して、プラットフォーマー以外の配信先にも拡張できるのは非常に期待感があるので、ぜひ今後活用したいと思っています」(大野氏)
オフラインとオンラインを融合した施策を展開する
セッションの最後、ベネッセの今後のCookieレス対応とプロモーションに関する戦略を大野氏が語った。
「元々はダイレクトメールをお送りするところからマーケティングが始まって、最終的にWebでクロージングするモデルを採用してきました。しかし、Cookieレスが進むにつれて、投資対効果がどんどん悪化してしまっているので、ファーストパーティデータを駆使しながらデジタルチャネルの役割を変えるところにチャレンジしたいと考えています」(大野氏)
具体的には、ダイレクトメールの送付からスタートするのではなく、デジタル広告で認知を獲得し、そこで反応があった顧客に対しダイレクトメールを送付するモデルも組み合わせていく。これにより、オフラインとオンラインを融合したプランを実現していきたいという。
ここまでの話を踏まえ、服部氏は「ぜひ明日から様々なアクションを取ってほしい。
また、私たちだけでなく皆さんでCookieレス対応を啓蒙していけたらと思っております」と業界全体でCookieレスに対応することを啓蒙し、セッションを締めくくった。
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