日本で物価上昇・値上げが続き、もはや物価が高い状態が当たり前になりつつある。依然として財布の紐が堅い人、節約に疲れ始めた人、自己投資にお金を使う人など、生活者のライフステージや価値観によって変化の度合いは異なる。このように多様化する生活者の購買行動を、マーケターはどのように掴むべきか。5万人を超える生活者の買い物データを収集するインテージでは、意識調査結果も踏まえて、107項目の価値観スコアを独自に算出。同社の榎本裕氏は、MarkeZine Day 2024 Focusにおいて、「慎重購買型」「直感購買型」という2つの消費スタイルについて紹介し、マーケティングに使えるヒントを示した。
3年間で8%の物価上昇。生活者の動きは?
インテージの榎本裕氏は初めに、値上げを取り巻く市場と生活者の状況を解説した。
※クリックすると拡大します
この状況下で、生活者はどのような節約行動を取っているのだろうか。榎本氏は、商品カテゴリーごとにアンケート結果を紹介した。
※クリックすると拡大します
「図1は『安いお店で買う』『まとめ買いをする』など8種類の節約行動の結果を表したグラフです。注目したいのは、『プライベートブランドを買う』という部分。食品系カテゴリーでは、プライベートブランド利用意向が最も高いのは調味料です。続いて『購入を控える』の回答結果を見てみると、飲料や菓子といった嗜好品と呼ばれるカテゴリーは購入の選択肢から外れやすいことがわかります」(榎本氏)
特売時に反応が起こりやすいカテゴリー
続いて榎本氏は、日用品カテゴリーについても同様のアンケート結果(図2)を紹介。日用品のトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙製品では、プライベートブランドの利用意向が高い。一方、「購入を控える」の回答結果では、メイクアップ化粧品やスキンケア化粧品など、化粧品カテゴリーの割合が高かった。
※クリックすると拡大します
さらに「特売品を買う」傾向は、紙製品、住居用品、洗剤といった日常生活に欠かせない商品群で、30%程度と高い結果が出ている。「特売を行ったときに生活者が反応しやすいカテゴリーと反応しにくいカテゴリーがここから見えてくる」と榎本氏は分析する。
また別の調査では、この3年間値上げが続く中で、値上げへの「慣れ」や節約への「疲れ」もうかがえる結果が出ているという。
会員登録無料すると、続きをお読みいただけます
新規会員登録無料のご案内
- ・全ての過去記事が閲覧できます
※プレミアム記事(有料)は除く - ・会員限定メルマガを受信できます
- ・翔泳社の本が買える!500円分のポイントをプレゼント
この記事は参考になりましたか?
- MarkeZine Day 2024 Focus連載記事一覧
- この記事の著者
-
落合 真彩(オチアイ マアヤ)
教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
