ファッションおよびラグジュアリー領域を専門とする広告会社ザ・ゴールは、ラグジュアリージュエリーブランドの顧客ロイヤルティ調査を実施した。
同調査は、全国の20~59歳のジュエリー関与者1,838名を対象に実施されたもの。「NPS(Net Promoter Score)」と、独自に設定した5つの価値指標を用いて、日本市場におけるジュエリーブランドの価値構造を分析している。
調査によると、日本におけるラグジュアリージュエリーブランドのNPS(顧客推奨度)は31.3%と高水準となり、ラグジュアリージュエリーブランドに対する顧客の信頼・愛着のレベルが高いことがわかった。
NPSに影響を与える要因として、「物質的価値」「精神的価値」「企業価値」が強い相関を示した。ブランドロイヤルティを形成する上で、商品そのものの価値だけでなく、店頭体験やブランドを象徴するイメージカラーといった要素も重要であることが明らかになった。
また、NPSの影響要因には男女差が見られた。男性は「シンボリックなデザイン」「モノづくりへのこだわり」「創造性・革新性の追求」といった企業姿勢を重視しており、愛着・信頼を高めることがわかった。
一方、女性は「日常使い」の機能性や「店頭体験(接客)」を重視し、ブランドとの距離感を軸に愛着・信頼を高める傾向にあるという。
【調査概要】
調査主体:ザ・ゴール
調査期間:2024年6月
調査委託先:インテージ
調査対象:全国男女20~59歳、ジュエリー関与者
有効回答数:1,838サンプル (分析はレコードベース19,926サンプルを対象に実施)
調査手法:インターネット調査
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