コーセーでデジタル広告とスポーツマーケを担当
廣澤:今回は、化粧品メーカーのコーセーでD.LEAGUEのプロダンスチーム「KOSÉ 8ROCKS」の運営にも携わる中村さんに話を伺います。コーセーの中でもスポーツマーケティングに関わるというのはかなり特殊だと思うのですが、まず中村さんのこれからの経歴を伺えますか。
中村:コーセーには新卒で入社しています。最初は名古屋で営業に配属されました。美容スタッフのマネジメントや中部地方のドラッグストアのアカウント営業をしていました。
その後、2019年に宣伝部へ異動し、ヘアケアやベースメイク、スキンケアなど様々な化粧品ブランドの広告・宣伝業務を担当しました。加えて、現在も担当していますがデジタルメディアの窓口として、デジタル広告のバイイングや各プラットフォーマーとの調整なども行っています。
現在は、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」の「KOSÉ 8ROCKS」というチームの運営に携わっています。

廣澤:今はスポーツとデジタル広告のお仕事に携わっているとのことですが、仕事の割合はどのようになっているのでしょうか。
中村:現在は、スポーツ関連の業務が5~6割になっています。でも、2020年にD.LEAGUEが発足するとなったときは、通常業務を100%やりつつ、D.LEAGUEのチーム立ち上げ業務を100%やる形で、業務量が完全に倍になっていましたね。手探りだったこともあり、毎日早朝から夜遅くまでとにかく忙しかったことを覚えています。
プロダンスチームの立ち上げという変わった仕事に携わりたい理由
廣澤:続いて、現在中村さんが運営に携わっているKOSÉ 8ROCKSについて話を伺います。様々なスポーツがある中で、なぜコーセーはダンスに着目し、チームを立ち上げるにいたったのでしょうか。

中村:コーセーでは、化粧品との親和性の高いフィギュアスケートやゴルフを中心に様々なスポーツやアスリートを支援していますが、若年層とのつながりが少ないことを課題に感じていました。
その中でダンスはグローバルでの競技人口も多く、少し前に中学校の体育で必修化されるなど今後若年層を中心に日本でも競技人口が増えることが見込まれます。この将来性の高さに目を付けたのが一番の理由です。
廣澤:立ち上げの背景は理解できました。プロダンスチームを立ち上げるとなり、中村さんが担当するにいたった背景も気になるのですが、その点はいかがですか。
中村:元々新しいもの好きで、何か新しいプロジェクトがあれば参加したいと常に周りに言っていました。その社内コミュニケーションの結果、「新しい案件は中村に相談しよう」という空気ができていたと思います。
廣澤:新しい仕事、変わった仕事は振ってほしいと周りに伝えていたのは、入社してからずっとですか。
中村:昔から新しいことにチャレンジしたいタイプでした。ルーティン化された業務をこなすよりも、ゼロから新しく仕組みを考えていくほうが楽しいと思えるんですよね。
たとえば営業のときも、新しい什器を自分で考えて提案してみたり、これまで販売していなかったブランドを置いてもらうよう提案したり、それぞれの業務で普段と違うことに挑戦していました。