エンターテインメント業界に向けたデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners(ジェムパートナーズ)は、2024年に最も聴かれた音楽アーティスト・サービスを発表した。
同ランキングは、メディア・サービス・ジャンルを横断したエンタメブランドのリーチを比較・評価することを目指した指標「リーチpt」をもとに集計したものだ。
2024年、チャネル横断で最も聴かれたアーティストは「Mrs. GREEN APPLE」
まず、音楽メディアの全チャネル・サービスを横断して年間で最も聴かれた音楽アーティスト1位は、32,445ptで「Mrs. GREEN APPLE」に。2024年は配信限定シングルを7作リリースしており、チャネル別構成比では定額制音楽配信が7割近くを占めた。
2位には「YOASOBI」がランクイン。1位、2位ともに30,000pt超となり、3位以下と差を付ける結果となった。この他、9位の「Snow Man」はサブスク解禁されている曲が少なく、定額制音楽配信の割合が23%と他アーティストに比べ低くなった。一方、15位の「Vaundy」は定額制音楽配信の割合が75%となり、トップ20位内で最も高かった。
最も音楽が聴かれたチャネルは「YouTube」に
次に、音楽を聴いた方法の内訳をサービス別、形態別などで見ると、Webサービスの「YouTube」が263,896ptでトップを獲得した。2位以降は定額制音楽配信の「Spotify」および「Apple Music」が続いた。
CDなどの記録メディアやYouTubeで最も聴かれたのは「YOASOBI」
続いて、チャネル別にリーチptを集計すると、定額制音楽配信の1位はチャネル横断同様に「Mrs. GREEN APPLE」となった。一方、音楽CD、DVD、Blu-ray、レコードなどの記録メディアやYouTubeでは「YOASOBI」が1位だった。
また、記録メディアでは、「B'z」「松任谷由実」「スピッツ」「ビートルズ」「中島みゆき」といった、チャネル横断ではトップ20位入りしていないアーティストが見られた。YouTubeでは、サブスクが全面解禁に至っていない「Snow Man」「SixTONES」「なにわ男子」が上位に入った。
【調査概要】
集計期間:2024年1月第1週(1日~7日)~12月第1週(2日~8日)
※リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたりに接触した延べ人数を集計期間で合計した値。日本国内在住の男女15歳から69歳を対象に、毎月延べ10万人規模で調査を実施
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