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カンロ、新たな長期ビジョンを発表 2025年は米国市場への本格参入や「カンロひとつぶ研究所」を始動

 カンロは、2024年2月7日に2024年決算・新中期経営計画発表会を実施。中期経営計画2024の最終年度である2024年に、過去最高の売上高と利益を達成したことを報告した。

 また、市場環境が大きく変化する中で長期的な成長を続けるために変化に柔軟に対応することに加え、ビジョンに一貫性が求められることから、新たな長期ビジョン「Kanro Vision 2.0」を発表した。

 「Kanro Vision 2.0」は企業パーパス「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」の下、ビジョン「Sweetな瞬間を創り続けることで人々と社会に笑顔を。」と4つのバリュー「Sweet な瞬間を創造する」「事業基盤を変革する」「未来へ紡ぐ」「創発的な組織の更なる進化」から成り、今後の同社の進む方向性を示したものだ。

顧客起点の強化や米国市場への本格参入で「中期経営計画2030」実現を目指す

 「Kanro Vision 2.0」の実現に向け2030年までの中期的な計画として、中期経営計画2030も発表。国内グミ事業を中心に更なる成長を実現するとともに、持続的成長のための事業領域・ビジネスモデル拡張を進める。

 「中期経営計画2030」の実現を目指すため、4つのバリューの領域において以下の取り組みを進める。

「Sweetな瞬間を創造する」

 グミ市場拡大に対するニーズに応えるべく朝日工場を増築し、グミラインを新設。現在の2ラインから3ライン体制にすることで生産能力を約5割増強する。新設したラインは2027年7月の稼働を予定している。

 さらに、顧客起点を強化するため「ごほうび」「リラクゼーション」「スイッチ」「ヘルスケア」の4つの提供価値領域を顧客起点で提供し、商品やサービス開発を通して顧客の「Sweetな瞬間」をブランド基軸で創り続けることを目指す。

「事業基盤を拡張する」

 大きなグミ市場規模を有する米国への本格参入を推進する。現地法人の設立を行い、米国へ「ピュレグミ」の輸出を開始することで、売り上げ拡大を目指す。

 加えて、マルチチャネル・DtoC化の推進により顧客とのエンゲージメント強化を図る。統括的なコミュニケーションでCX(顧客体験価値)を向上させ、ファンを醸成することでLTV向上型モデル構築を実現する。

「未来へ紡ぐ」

 サステナビリティに関する取り組みにおいては、引き続き各マテリアリティに対する取り組みを推進。「糖の価値創造・社会貢献」では健康福祉の増進と食の多様性への配慮、「事業を通じた環境負荷削減」では温室効果ガス排出量の削減、「食の安全・安心」では食品の安全衛生と責任あるマーケティングと表示、「人権の尊重・ダイバーシティの推進」では人権の尊重と多様な人材の活躍に取り組む。

「創発的な組織の更なる進化」

 「Kanro Vision 2.0」の実現に向け、経営基盤強化とエンゲージメント向上を図る。経営基盤強化では、経営・事業戦略に連動した人財戦略とS&OP推進・生産性・競争性向上を実現するDX戦略を遂行する。エンゲージメント向上では、パーパスドリブン実践やチャレンジと成長を促す人事制度、自律的な働き方促進などの施策を展開する。

2025年は米国市場への参入と「カンロひとつぶ研究所」を始動

 2025年の取り組みとしては、まずグローバル事業の拡大に向けた米国市場への参入アプローチの開始が挙げられた。既に米国向けのサイト公開や展示会の出展を進めていることに加え、現地法人の設立や米国輸出可能な原料対応を実施することで、「ピュレグミ」の米国輸出を進める。

 この他、キャンディの価値を改めて考える「カンロひとつぶ研究所」プロジェクトを始動。パーパスビジュアルの刷新やコミュニティサイトのグランドオープン、東急プラザハラカド3階にある「Kanro POCKeTラボ」のリニューアル、ポッドキャスト配信などを通して、顧客との接点を増やしていく。

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2025/02/10 16:15 https://markezine.jp/article/detail/48352

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