ニールセンは2025年3月31日に、「2025年グローバルメディアプランニングレポート」を発表した。同レポートは、メディア環境が細分化・複雑化した中で、広告主やパブリッシャーを支援することを目的としている。
同レポートは、2025年に向けた広告戦略立案に役立つ3つの主要トレンドを特定している。
伝統的メディアとデジタルメディアのバランスを取る
第一に、従来型と新興デジタルメディアチャネルの適切な組み合わせを見つける重要性を示している。ストリーミングやコネクテッドTV(CTV)が成長する一方、従来型テレビは依然として世界のメディア消費の重要な部分を占めている。たとえばポーランドなどでは従来型テレビの視聴率が高く、ストリーミング視聴時間は全体の約8%に過ぎない。
このため、メディア戦略は従来のプラットフォームとデジタルプラットフォームの共存を踏まえ、場面ごとに臨機応変な対応が必要である。
リテールメディア広告のチャンスをつかむ
2つ目のトレンドは、リテールメディア広告と、ブランドが小売店のデジタルプラットフォーム上で購買時点の買い物客にリーチする機会を提供すること。この分野は急成長しており、世界のマーケティング戦略において重要な位置を占めている。リテールメディア広告の重要性は日本でも高まっており、2024年8月から12月までの5ヵ月間、Amazonのリテールメディア広告費が前月比で着実に増加している。リテールメディアは、従来のデジタルやオフラインのメディアプラットフォーム以外に活用できるチャネルとなっている。
世代間で異なるメディア消費習慣を理解する
3つ目のトレンドは、世代間のメディア消費習慣の違いから、世界的なメディア消費習慣の変化に必要なプランニング視点について考察している。この傾向は、コンテンツの消費方法だけでなく、制作・配信・収益化方法の重要性を示している。
ニールセンのグローバル・マーケティング責任者Alison Gensheimer氏は「メディアの細分化とプラットフォームの融合が相まって、広告主はオーディエンスに効果的にリーチするための新たな機会を生み出しています。クロスメディア測定とパーソナライゼーションが可能になり、ブランドが消費者とのより有意義で有益なエンゲージメントを促進できるような、新しいデータソースと方法論が求められています」とコメントしている。
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