味の素AGFは、D2C専用オンラインストア「AGF MALL」並びにD2Cサービス「ココロヒトイキ」の提供を、2025年4月25日より開始した。
「ココロヒトイキ」は、テレワーク中の気持ちのリズムを整え休憩をサポートする、パーソナライズドリンクセットの定期便サービスだ。ユーザーのなりたい気持ちに合わせドリンクを選ぶ体験を通じて、仕事中の休憩と心の健康をサポートする。

具体的には、ユーザーが申し込みの際に答えた働き方に関するアンケート内容に応じて、30種類以上4カテゴリーのドリンクからカスタマイズして提供。ユーザーは配送された7種類21本のドリンクを、その時々のなりたい気持ちに合わせて楽しむことができる。

また購入後の体験として、一人ひとりの注文に合わせたパーソナルページを用意。なりたい気持ちや味の好みを記録し、週や月単位の定期レポートで見える化する。「気持ちの動き」「休憩の関係」の記録を積み重ねるとともに、ユーザーからのフィードバックを集めることで、よりパーソナライズされたドリンクセットを提供する。
この他、LINEと連携させることで、休憩を取りたいタイミングなどで通知が届く機能も提供し、休憩時間の気持ちの切り替えをサポートする。

なお味の素AGFは、多くのユーザーに対して一つの商品を提供する既存のビジネスモデルに対し、同サービスを新規事業としてD2Cサービスの総称「COEモデル」と位置付けている。これにより、一人ひとりのユーザーの気持ちに寄り添い、ブランドとのつながりを育むことを目指していく。

4月25日に都内で行われたメディア向け発表会で、同社の代表取締役社長である島本憲仁氏は「我々の仕事はコーヒーを中心とした嗜好飲料という商品の製造販売がメインとなっております。しかし、それだけではなく、ご愛飲いただくお客様皆様に、リラックス・リセット・リフレッシュの3つのRを最大限効果的に享受していただきくことを目指しています」とコメント。今回の取り組みにあたってサービスを創造する組織「ビジネスクリエーション部」を発足し、さらに新サービスをスピーディーに導入する社内専門チームを伴走させ、2024年10月にテスト導入を行ったことも紹介した。

「本取り組みは当社の人材成長にもつながり、組織風土醸成に寄与していくものだと私は信じています。多くの社内メンバーが関わり合いながら新商品や新サービスなどを導入し、当社のスローガンにある『ふぅ』が増える社会の実現を進めてまいります」(島本氏)
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