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【デジタルマーケティングトレンド 2025】押さえておきたい7つの潮流とブランド事例

 英国に拠点を置くソーシャルメディアスイート会社 Brandwatchが最新レポート「Digital Marketing Trends 2025」を発表。2025年に注目すべきデジタルマーケティングのトレンドが解説された。本稿では、押さえておきたい7つのトレンドとそのブランド事例、成功のポイントを紹介する。

トレンド1:予想外のブランドコラボが話題に

 2025年のマーケティングトレンドとして、「意外性のあるブランドコラボレーション」が注目されている。マーケターの36%がこれを重要視しており、消費者の関心やエンゲージメントを高める効果が期待されている。実際、関連するSNS投稿の75%がポジティブな反応を得ており、成功例が増加中だ(Brandwatch「Digital Marketing Trends 2025」/以下同)。

ブランド事例

 スキンケアブランドCeraVe(セラヴィ)は、ブランド名を俳優マイケル・セラと結びつけ、彼を出演させたユーモアのある動画キャンペーンを展開。YouTubeで85万回以上再生され、大きな話題を呼んだ。

“Michael CeraVe” I CeraVe Super Bowl (Long Form)

 また、コスメティックブランドのe.l.f(エルフ)と飲料チェーンのLiquid Death(リキッド・デス)は、ゴシック系ロックバンドのKISS風メイクができる棺桶型限定ボックスを販売し、45分で完売という成功を収めた。

Corpse Paint by Liquid Death x e.l.f. Cosmetics

成功のポイント

  • インフルエンサーを活用し、ブランドの認知度を高める
  • 限定商品やFOMO(機会損失の恐怖)を駆使し、購入意欲を刺激
  • ターゲット層の重複を意識し、新規顧客層へのリーチを拡大

トレンド2:対面イベントで大胆なクリエイティビティを発揮

 2025年、ブランドは没入感のある対面イベントを通じて、オーディエンスとのつながりを強化している。マーケターの60%以上が、ライブ体験がトレンドになると予測。ポップアップショップや特別イベントを通じて希少性を高め、SNS上での拡散を促進する動きが加速している。実際、ローカライズされたイベントは524万件以上の言及を獲得し、67%がポジティブな反応を示した。

ブランド事例

 米国発のバッグブランド、Béis(ベイス)はロサンゼルスで「洗車」をテーマにしたイベントを開催し、無料クリーニング体験と製品の販促を実施。顧客満足度を高め、売上拡大に成功した。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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 ヘアケアブランドのOUAI(ウェ)はロンドンでビーチクラブ風イベントを開催し、フリードリンクやヘアカウンセリングを提供。複数都市で展開し、ブランド認知度を向上させた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

OUAI(@theouai)がシェアした投稿

成功のポイント

  • 限定性を活用し、希少価値を高める(限定イベントや先着特典を活用)
  • 地元のインフルエンサーと協力し、事前に話題を広める
  • 共有可能な空間を設計し、SNSでの拡散を促進

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

中井千尋(Livit)(ナカイ チヒロ)

大学卒業後、金融機関勤務を経て、イギリスへ留学。そこで培った語学力を活かし、帰国後は企業の語学研修コンサルティングに携わる。シンガポールに渡り、大手日系商社に転職。シンガポール人、インド人、オーストラリア人、モンゴル人、中国人など多国籍社員が集う場でのビジネスを経験。その後、オランダに渡り、ライターとして独立。分野...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/04/09 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48824

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