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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

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【デジタルマーケティングトレンド 2025】押さえておきたい7つの潮流とブランド事例

トレンド7:口コミなどのリアルな体験談の重要性が増す

 この流れは、ブランドにとって単なるマーケティング手法の変化ではなく、信頼性と透明性が重視される中で、消費者との関係性を再構築するチャンスでもある。

 ブランドは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)やEGC(従業員生成コンテンツ)を活用し、従業員や消費者のリアルな声を通じてブランドの信頼性を高めること。一方的な広告ではなく、消費者と対話し共感を得るマーケティングへシフトすること。そして、過剰な宣伝ではなく、価値のある情報を提供し、消費者の選択を尊重する流れを理解する必要がある。

ブランド事例

 フィットネスブランドPelotonはアンバサダープログラムを立ち上げ、UGCを活用してブランドの認知度を高めた。

 また、ピザハットは地域のポップアップ体験を通じて、消費者にユニークな体験を提供し、その結果、ソーシャルメディアでのポジティブなUGCを生み出した。

成功のポイント

  • 従業員がコンテンツを作成し、リアル体験や舞台裏の瞬間をシェア
  • ユニークで思い出に残る体験を提供し、UGCを促進する
  • 模倣製品対策として、自社製品が最高であることを納得させる方法を見つける

まとめ:マーケターは2025年に向けてどう取り組むべきか?

 2025年にブランドが成功するためには、消費者中心のマーケティング戦略が不可欠だ。

 AI生成コンテンツへの不信感が高まる中、ユーザーや従業員が発信するリアルな体験を活用し、信頼を獲得することが重要になる。また、消費者は広告よりもローカライズされた活動やパーソナライズされた体験を求めており、ブランドは地域や個人に寄り添ったアプローチを強化する必要がある。

 さらに、マーケティングは一方通行ではなく、消費者の声を聞きながら対話し、関係性を深めることが求められる。これからのマーケティングは、単なる宣伝ではなく、「信頼」「共感」「体験」をどのようにデザインするかが成功の鍵となるだろう。

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

中井千尋(Livit)(ナカイ チヒロ)

大学卒業後、金融機関勤務を経て、イギリスへ留学。そこで培った語学力を活かし、帰国後は企業の語学研修コンサルティングに携わる。シンガポールに渡り、大手日系商社に転職。シンガポール人、インド人、オーストラリア人、モンゴル人、中国人など多国籍社員が集う場でのビジネスを経験。その後、オランダに渡り、ライターとして独立。分野...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/04/09 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48824

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