効率的にSEOの順位を上げるための「トピッククラスターモデル」
ぜひ試してもらいたいのが、「トピッククラスターモデル」です。これは、最も順位を上げたいメイン記事に対して、関連性の高いコンテンツをすべて内部リンクで集約することでトピックごとに1つのグループを作り、メイン記事とそれに付随する記事群全体のSEO評価を高めるサイト構造のこと。内部にリンク数が多く、読者が回遊するため、記事の評価が上がりやすく、その結果順位アップを狙いやすくなります。
たとえば、SAKIYOMIの事例だと「Instagram運用」がピラーページ(トピックで記事を集約するページ)で、「コンセプト設計」や「投稿の作り方」などがクラスターページになります。

また、SAKIYOMIではコンテンツ記事の中に自社の関連動画を埋め込んでおり、これによってページ滞在時間が増え、検索順位が上がった事例もあります。インスタのフォロワーに関する記事は4位⇒1位、プロフィールに関する記事は6位⇒3位、インサイト関連の記事は5位⇒3位など、8記事中6記事の順位が向上しました。YouTube施策も実践している企業はぜひ、取り入れてみてください。

最初の図にあった通り、SEO施策はここまでで紹介したコンテンツSEOの取り組みに加え、内部対策、外部対策があります。外部対策では、他のサイトから自社サイトへのリンク(導線)を増やすことで、サイトの信頼性と評価を高めることが重要です。
SEOの「外部対策」やるべきことと優先順位
サイトの評価(ドメインパワー)が高いほど、当然ですがSEOの順位は上がりやすいです。ドメインパワーを高められるアクションとその優先順位を紹介します。
被リンクの獲得
初期段階では優先度は低いです。ただ、オンラインでの共催セミナーの実施やプレスリリースの活用などで自然なリンクを獲得することは、追加の負担なくできるなら実施した方が良いでしょう。
SNSシェアの導線を強化する
先ほども登場したベイジ社では、ブログの各ページにデフォルトでSNSシェアのボタンを設置しています。このように、ユーザーが自社のコンテンツを拡散してくれるような仕組みを設けましょう。繰り返しになりますが、そのためにもキラーコンテンツを作って、質の高いコンテンツでSNSシェアを狙うべきです。

SNSシェアを増やす3つの方法
(1)キラーコンテンツを作り、Xで拡散を狙え
自社のノウハウをコンテンツ化し、SNSに投稿しましょう。オリジナリティの高い、独自コンテンツを作れれば、信頼や共感を生み、シェアにつながる可能性が高くなります。
(2)図解や資料配布企画を設計せよ

多くのシェアを生むためには有益な情報や資料の「配布企画」がお薦めです。ユーザーにとって有益な情報を図解やスライドにまとめ、Xでシェアしてくれた人に無償提供するといったものです。
配布企画のよくある流れ
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配布の告知(配布情報を一部チラ見せ)
↓ -
ユーザーにシェアしてもらう
↓ -
LINEやメールで特典を受け取る仕組みにし、ユーザーのリストを取得
↓ - さらに、配布後の感想もXで引用リツイートしてもらうことで追加特典が得られるよう設計し、X上で多くの拡散投稿を生み出す
(3)カンファレンスや質の高いセミナーを企画せよ
共催セミナーやイベントを行う際に専用のハッシュタグ(#◯◯)を設け、登壇者や参加者に拡散してもらう方法もあります。SAKIYOMIも2024年7月に「SNSサミット」というイベントを開催し、多くの登壇者や参加者にイベントの発信を行っていただきました。SEOは一朝一夕には成果が出ませんが、地道に良質なコンテンツを提供し続けることが成功の鍵です。焦らず、継続的に取り組んでいきましょう。
SEO対策は、まずコンテンツSEOの取り組みが最も重要で、外部対策、今回割愛した内部対策は最低限でOK。SEOは一朝一夕には成果が出ませんが、地道に良質なコンテンツを提供し続けることが成功の鍵です。焦らず、継続的に取り組んでいきましょう。