どんな投稿が反応を得やすい?初期は工数を抑えて検証
Threadsは「おすすめ」のタイムラインに投稿が表示されることで、フォロワーではないユーザーからの反応も得られやすくなります。「おすすめ」に表示されるためには、投稿の初動(公開から約24時間以内)でどれだけリアクションを得られるかが鍵。運用初期は、一定の頻度で投稿を行いながら、どのような切り口やトーンが反応を得やすいかを検証していくことが大切です。
さらに、エンゲージメントを高めるコツとして、動画や画像の活用も効果的です。前述のアカウントで検証したところ、動画や画像を含めた投稿では、「6~7枚ほどのクリエイティブを掲載するのが効果的」だとわかりました。一方で、テキストのみの投稿も十分に成果が期待できるため、投稿内容や目的に応じて柔軟に選ぶことが大切です。

また、トレンドランキングを活用することで、今Threads上で盛り上がっている話題を把握することもできます。自社商品と関連性のあるトレンドであれば、投稿内容に取り入れることで、「おすすめ」に表示される可能性が高まります。
とはいえ、Threadsの運用を始めた直後は、Instagramの投稿を転用するところからスタートするのがお薦めです。同じテキストベースのSNSである「X」の投稿も転用できます。
まずは工数を抑えながら、どのような投稿が反応を得やすいか検証すると良いでしょう。そして、検証結果を基にThreadsオリジナルのコンテンツを作成、投稿していくことが、より効果的な運用につながります。
検索機能改善でアーンドメディア的な活用もしやすく
Threadsは当初、検索機能が十分ではなく、UGC(ユーザーによる口コミ)の発見や活用には、あまり適していませんでした。しかし現在は、キーワード検索や投稿の期間指定が可能になったことで、UGCを見つけやすくなり、アーンドメディア的な活用も行いやすくなっています。
たとえば、Threads上でユーザーが商品名やブランド名で検索したときに、好意的な投稿が多く表示されれば、「この商品、評判がいいな」「自分も試してみよう」と感じるきっかけになります。ホットリンクが行った調査では、インターネット上の口コミを参考に商品を購入した経験がある人は8割以上にのぼり、購入への影響力の高さがうかがえます。
一方、企業がUGCを活用するためには、前提としてユーザーに投稿してもらうための仕掛けづくりが重要です。たとえば、印象的なフレーズやキーワードを設定し、それを投稿内で使ってもらうことで、関連投稿を検索しやすくすると、ユーザーの間でも「〇〇について投稿するなら、あのキーワードをつけよう」という共通認識が生まれやすくなります。集まったUGCに対して企業アカウントからリアクションすることで、ユーザーとのコミュニケーションも生まれます。
UGCの活用には時間がかかりますが、だからこそ、中長期的な資産として捉え、今のうちから投稿の土台を整えておくことをお薦めします。